茨城初!平日放課後ラグビー教室『Elite Rugby Academy』~もっとラグビーを~ | ラグカフェ編集部の取材メモ

ラグカフェ編集部の取材メモ

ラグビースタジアム専用マガジン『ラグビーカフェ』
準オフィシャルブログ

●取材班
(尾)おもに男子 (さの)おもに山梨
(匂)おもに美人 (有働)おもに代表
(岡)おもにタグ (夏)おもに栗田工業
(編集長)おもに世界

4月末の体験会を皮切りに始まった、平日放課後のラグビー教室『Elite Rugby Academy』

小学4年生~中学3年生の子供達を対象に、毎週金曜日19時~21時まで、水戸駅南口すぐの水城高校グランドを使って、毎週開催されています。

 

19時からでも、ライトがあるので、明るい中練習が可能です

 

茨城出身のコーチ達がスクラムを組み、丁寧に指導!ゲスト講師も?!

ヘッドコーチを務める廣瀬慎也さんは、茨城県出身。磯原高校から日体大に進み、卒業後は茨城に戻ってきました。現在は、太田第一高校でラグビー部監督を務めています。2019年の茨城国体時には、県代表チームのヘッドコーチ(現在代表監督)経験も持つ廣瀬さん。「現在、茨城県でラグビーをしている子供達(小学生・中学生)は、週末にしか活動できない。平日でもラグビーできる場を作りたかったんです」と話します。茨城国体時の活動を通して、現在の強力な指導者が再度集まったそうです。

 

廣瀬慎也ヘッドコーチ

 

スキルコーチを務める猪瀬佑太さんも茨城県出身。NECで活躍し、日本代表にも選ばれました。現在は水戸が勤務地ということで、毎回練習にも参加しています。

 

猪瀬佑太スキルコーチ

 

キックコーチを務める君島良夫さんも茨城県出身。清真学園から同志社大に進み、NTTコム・日野でプレーし、現在・日本で唯一の「プロキックコーチ」として活動しています。東京在住ですが、水戸市にもご実家があり、月に1度はアカデミーで指導にあたっています。

 

君島良夫キックコーチ

 

また、君島さんのつながりで、ステップコーチ・奈良秀明さんも月に1度指導に当たっています。定期的にゲスト講師をを呼ぶことも考えていて、7月中旬には現役トップリーガー岸岡智樹選手(クボタスピアーズ)が指導に来ることも決まっています。

 

左から、奈良英明・廣瀬慎也・猪瀬佑太・君島良夫ヘッドコーチ

 

『Elite Rugby Academy』でスキルアップを

場所は、県北からでも来られるように水戸での開催を決め、立地が良く人工芝を完備している水城高校へ廣瀬さん自らプレゼンを行い、交渉したとのこと。その努力が実り、現在は日立・鹿嶋・石岡・つくばなど県内各地から子供達40名程が集まって来ています。このAcademyの最大の特徴は、個人のスキルアップに特化しているということ。少年団やスクールでは、自主練の項目になりがちな「キック」や「ステップ」を中心にスキルアップ指導を行っています。また、通常は試合でしか交流の場がない子供達も毎週グランドで顔を合わせることで、他スクールとの交流の場にもなっているそうです。

 

 

個人の「スキルアップ」に特化した練習を

練習は、毎回小学4年生から5年生までと、6年生から中学生までの2チームに分かれて実施。この日は、ウォーミングアップを行ってから、ステップ練習やパスレース、2対1や3対2でのカットインアウト練習などを行いました。月に一度実施している君島コーチのキックレッスンもあり、2人1組でボールを転がす「グラバーキック」を熱心に練習する姿も見られました。練習は、時間ぎりぎりまで行わず、必ず個人練習の時間を設けているのも、大きな特徴。個人練習もコーチが1人1人回って、丁寧に指導を行っています。

 

 

「上達したよ!」と子供たちの声

取材したのは、6月半ばだったので、Academy 始動から1ヶ月が経過。参加している子供達に話を聞くと、「まだキックはできないけど、田村優選手みたいにキックをしてみたい」、「参加してから、キックやパスが上手くなった。ラグビーの助け合うところが好き!」、「参加してから、ステップが上手くなったよ。」など、笑顔で答えてくれました。練習を見守る親御さん達にも話を聞くと、「スクールで教えてくれないキックを教えてくれるので、本人は楽しくて仕方がないみたいです。」、「休みの日は、ずっとキックの練習ばかりしていますよ。本当に楽しそうです。」と教えてくれました。

 

個人練習では、ひたすらキックを練習する姿が見られました

 

取材して強く感じたのは、子供達が本当に楽しそうに、しかも前のめりで練習に参加していることです。ヘッドコーチの廣瀬さんを含め指導陣も、この1ヶ月で子供たちが確実に上達していることを肌で感じているとのこと。「いい意味で、みんなラグビーに飢えているんですよね。」と廣瀬さん。今後は、県内のあちこちでもAcademyを開催していきたいと考え、『Elite Rugby Academy』で、茨城県のラグビー人口の底上げも図っていきたいそうです。

茨城県から多くの日本代表選手が巣立つ日も遠くない未来かもしれません。

 

『Elite Rugby Academy』は、随時入会者、体験者(2回まで無料)募集中!

《問い合わせ》 elite.rugby.academy2021@gmail.com

Facebook:https://www.facebook.com/ERAibaraki/

Twitter:https://twitter.com/ERA_Ibaraki

Instagram:https://www.instagram.com/era_ibaraki/?hl=ja

 

 

(文・写真:有働文子)

※写真は、一部Elite Rugby Academy提供