オールブラックス はやっぱり強かった(リッチー・モウンガ) | ラグカフェ編集部の取材メモ

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 ラグビーワールドカップ2019日本大会、B組ニュージーランド(オールブラックス)と南アフリカ(スプリングボクス)の1次リーグ屈指の好カードが横浜国際総合競技場で行われた。会場にはオールブラックスのユニホームをきた多くのファンで溢れていた。試合前のハカでは会場中から大きな声援が送られた。

 試合は前半2分ハンドレ・ポラードがPGを決め南アフリカが先制する。立ち上がりは、近場でのフィジカル戦を挑む南アフリカがボールを支配する展開に。南アフリカは18分ハンドレ・ポラードが再びPGを狙うが、これはポストにあたりリードを広げられない。なかなか反撃のチャンスがないオールブラックスは21分、南アフリカ、ファフ・デクラークのパスミスからリッチー・モウンガ、が抜け出しペナルティ。このチャンスを確実にリッチー・モウンガ、がPGを決め3−3とする。23分には南アフリカのハンドリングエラーから、オールブラックスが細かいパスを繋ぎ最後はジョージ・ブリッジがトライで逆転に成功する。さらに26分にスコット・バレットがトライをあげ、前半は17−3でオールブラックスリードで折り返す。  

 後半は南アフリカの逆襲が始まる。後半7分得意のフィジカル戦でフェーズを重ね最後はピーターステフ・デュトイのトライで17−10とする。さらに、19分にはハンドレ・ポラードがドロップゴールを決め、17−13と点差を縮める。しかし26分リッチー・モウンガ、31分ボーデン・バレットが中央から長いPGを決め、23ー13と点差を広げ試合はこのままノーサイド。

 マンオブザマッチには、オールブラックスからボーデン・バレットが選ばれた。1次リーグの屈指の好カードはオールブラックスの強さが目立つ試合となった。対する南アフリカはペナルティが多く厳しい試合となってしまった。

 

▪️試合後記者会見

ヨハン・エラスムスヘッドコーチ(南アフリカ)

「オールブラックスが勝ちにきたゲームでした。ペナルティをあたえてしまい、規律の部分がうまくいかなかった。すべて自分たちのミスからのトライでした。オールブラックスのプレッシャーが凄くハンドリングエラーも多かった。まだ我々はやれると思うので、プール戦で良い試合をして決勝トーナメントにいきたい」

 

シヤ・コリシ キャプテン(南アフリカ)

「ショックはうけていない。オールブラックスはハンドリングがよかった。チャンスの機会はあったが、うまくアタックができなかった。ディフェンスも前にでできて強かった」

 

スティーブ・ハンセンヘッドコーチ(オールブラックス)

「勝てて嬉しいです。このトーナメントで今日が1番の試合でした。序盤はセットピースがうまくいかなかったので流れができなかった。決勝トーナメントに行くには今日は勝つしかない試合でしたが、スクランブル・ディフェンスがよかった。リッチー・モウンガのタックルで、勝負を決めることができた」

 

キーラン・リード キャプテン(オールブラックス)

「リーダとして何ができるのか、そういったコネクションをみせられと思います、試合後のお辞儀は日本のみなさんと繋がりという想いで行いました。オールブラックスのユニホームを着た多くの日本のファンに敬意を示しました」

オールブラックス、リッチー・モウンガ。若くしてオールブラックスの10番を背負う。

 

▪️どういうことを意識して南アフリカのディフェンスを崩そうとしましたか。

「プレッシャーを凄くかけられていたし、我々のなかでもプレッシャーがあったと思うので、試合のペースをスローダウンさせる必要がありました。そのために、キックで南アフリカにプレッシャーをかけるようにしました」

 

▪️最初のトライについて

「今週ずっとイメージしていたプレーでした」

 

▪️ボーデン・バレットとの関係性について。

「ボーデンはわたしをうまくサポートしてくれています。2人、ゲームを判断できる人間がいることは良いことだと思います。ワールドカップ期間中はこの状態を続けていきたいですね」

 

▪️ワールドカップのファーストキャップについてはいかがでしょうか。

「素晴らしい気持ちです。これまでずっと楽しみにしてきて夢が叶いました。そのためにずっと練習もしてきましたし、今日の試合に勝ててよかったです」

 

オールブラックスはやっぱり強かったです。果たして、オールブラックスを倒せるチームはででくるのか。ますますワールドカップから目が離せない日々が続きます。

 

(匂)