HSBCセブンズワールドシリーズ香港大会のコアチーム昇格大会も2日目を迎えた。
南スタンドは午前中(10時ころ)には満員のアナウンスが。。。
日本はグループリーグ最終戦でウガンダと対戦。
シオシファ・リサラの個人技から、最後は合谷和弘がトライを決め、先制を果たす。
しかし、ディフェンスを破られウガンダに4分、6分と連続でトライを奪われ、前半を7対10で折り返した。
後半1分、ペナルティからジョネ・ナイカブラがトライを決めると、5分にもジョセファ・リリダムが追加トライで逆転、17対10とした。
最終的に、交代で入った橋野皓介から再交代で復帰したリサラへのキックパスが通り、ダメ押しトライ。
24対10でウガンダを退けた。
プール戦の結果、日本はプールEの2位、全体5位でノックアウトラウンドへ進出。
ノックアウトラウンド初戦で全体4位のウルグアイ(プールB2位)と対戦することが決まった。
プール戦を終えて、ダミアン・カラウナHCは前日からの修正点であったディフェンスの改善がウガンダ戦の勝因とした。
ただ、ウガンダ戦でもディフェンスを崩される場面はあった。
より実力のあるチームとの対戦となるノックアウトラウンドでは、ディフェンスの精度をより一層高める必要がある。
迎えたウルグアイ戦。
ウガンダ戦からは合谷が外れ、橋野が今大会初のスターティングメンバーに入った。
試合開始早々、ウルグアイのキックオフをキャッチしたシオシファ・リサラが一人で走りきりトライ。
貴重な先制点を奪ったが、4分に中央にトライを決められ逆転を許してしまう。
しかし、前半終了間際に坂井がトライとゴールを決め、再びリードすることに成功。
後半、セル、リリダムのトライを決め突き放すと、ウルグアイの2トライを決める反撃も寄せ付けず26対19で勝利。
準決勝進出を決めた。
カラウナHCはディフェンスが改善したことによってゲームをコントロールできたことを勝因のひとつに挙げた。
アイルランド戦に向けて、ディフェンスをより良くしていく必要があるとし、加えてスマートに辛抱強くなければならないとポイントを話していた。
キャプテンの小澤は、前日にも話していた通り「自分たちのプランを実行できれば勝てるということが今日の初戦(ウガンダ戦)でわかったので、アタックでオフロードとかで無理してつないだりしようとせずにフェーズを重ねてトライができていることが良いムードにつながっている」と振り返った。
小澤は「我慢」という表現を使っていたが、これはカラウナHCが話した「辛抱強く」という言葉と同じ意味だろう。
この試合までは途中出場のみで「いつ出られるんやろうとウズウズしていた」という橋野も「ウガンダ戦で自分たちのやりたいことをやっとできた」と話し、この試合も得点を重ねることができ、次につながると口にした。
アイルランドについては大会初日でロッカーが隣だったと話し「対戦相手で一番強いと思うし、身体もデカいのは知っている」と警戒するが、同時に自分たちのやりたいことができれば勝てると思う、とも。
小澤は昇格へ向けてもっとレベルアップする必要性を話す。
その言葉は、取材者へ向けてのものだけではなく、チームメイトに、自分自身に向けてのものにも見えた。
「まず1試合。100パーセントで。言い訳せずに勝ちたい気持ちを見せたい」と話したように、結果だけを見据え、アイルランド戦へ臨む。
カラウナHC、キャプテンも話すように、チームは大会で試合を重ねるごとに良くなっており、選手もそれを感じながらプレーしている。
少なくともHC、キャプテン、坂井、橋野に関しては、良かった点、改善点について意識の統一もできているように見える。
あとはそれをグラウンド上で発揮するだけだ。それができれば結果もおのずとついてくる。
この日のショータイムには「Smash Mouth」が登場し、ライブパフォーマンスを披露。
もちろんSWS本戦も盛り上がっています。
(尾)