森の声 | 日々の感心

日々の感心

日々の感心事を
感じたままに。

今から10年くらい前に

 

私は個人的に

 

『 森の声を聴けプロジェクト 』

 

と称して

 

生物たちの声に耳を澄まし

自然環境の姿に目を凝らし

人類の遵守すべきこととは...?

人類がとるべき行動とは...?

などの問題意識を高め

今だに その難解な答え...のヒント...を求め続けている

 

何かのきっかけで

森が何かを叫んでいるのではないか?

だから、その声を人間として聴くべきではないのか?

と感じたからである

 

そのような中

 

先日

目に留まった

一冊の本がある

 

 

私がキーワードとしている “森の声” という文字が

サブタイトルに書かれてある

樹木たちの

知られざる生活

森林管理官が聴いた森の声

ペーター・ヴォールレーベン 著  早川書房
 

 

である

 

 

この本は、私にとって

 

樹木の能力......

 樹木は感じている

 樹木は会話する

 樹木は助け合う

 樹木は数を数える

 などなどなど

 

の知識や見解を知ることが出来る本であった

 

読み進めるたびに

「 う~

「 ほぉほぉ 」

と唸りながら

気づかされることの多い内容であったが

その詳細は、

この271ページからなる本を

実際に読んでもらうことに委ねておき

 

その中から

152ページに書かれてある箇所だけを

ピックアップさせてもらおう

 

『 ペーター・マファイの曲に

 「 私が死ぬとき、この世を去るのは私の一部だけ 」

 という歌詞があった。

 まるで樹木のために書かれたような言葉だ。

 というのも、森林という生態系にとって、

 死んだ木の体は、生きた木と同じように貴重だからだ。

 木は数百年もの時間をかけて養分を地面から取り込んで

 体内にためる。

 これが子どもたちにとってかけがえのない遺産となる。 』

 

樹木は(植物は)

動物や人間と同じように

子を産み、未来に継ぐために懸命なのである

 

文中に登場する ペーター・マファイ氏は 

ドイツのミュージシャンであり、この

「 私が死ぬとき、この世を去るのは私の一部だけ 」

というフレーズは

「 Und wenn ich sterb, dann stirbt nur ein Teil von mir 」 

というドイツ語の原文歌詞を

“So Bist Du”

 (Lyrics für So Bist Du von Peter Maffay)

という楽曲として
 

“ 森の循環には死体(枯葉・枯れ枝・枯れ木)が欠かせない。

 何世紀にもわたって地面から栄養素を吸い上げ

 木や樹皮に蓄えてきたのだ ”

 

という思いを込めて

歌っている

 

ちなみに私は

“森の声” を考える時には

この楽曲を毎回、何度も聴いている (ブログを書いている今もだが)

 

 

ところで、楽曲といえば

 

私が学生時代から大ファンである

シンガーソングライターのイルカさんの楽曲の中で

いつも、よく口ずさんでいるフレーズがある

 

♪人間だけが偉いんだ

  なんてことだけは思わないで下さい ♪ ......

 

という歌詞をである

 

『 いつか冷たい雨が 』

作詞・作曲:イルカ / 歌:イルカ

 

(前半部分の歌詞は省略)

もう役に立たなくなったら 捨ててしまったり

自分本位で可愛がったり 小さな檻(おり)に閉じ込めて

バカにしたり 汚がったり

人間だけが偉いんだ なんてことだけは 思わないで下さい

人間以外のもの達にも もっと優しくして下さい

同じ時(とき)を生きているのだから

朝が来れば 夜も来るし

生まれて そして死んでゆく

私が土になったら

お花たちよ そこから咲いて下さい

 

 

動植物は、人間と同じように息づいている

動植物は、人間と同じように感じている

 

 

近年

私は、森林や自然多い場所に足を運ぶようにしているが

 

この本を読んでから......

 

人間社会の中で生きている植物や樹木が

『きれいだわ』『癒されるね』と言ってもらえて嬉しい......

わたしの木陰が休憩の役に立って良かった......

とか喜んでくれている声も聞こえてきそうだが、

仲間は何処だろう?

話し相手が欲しい...

根っこが弱いのかな?倒れそうだよ...

夏は地面が熱すぎるぅ...

排気ガスで葉っぱが...

......とか、呟いている植物や樹木もいるのかもしれない

街中にある人間の手で植えられた樹木たちの声......

人ごみの中で、ひたむきに生きている動植物の声......にも

耳を傾けるように心がけ始めたのである

 

 

 

 

今日の関心