駿風ステークス~新潟直千・外枠有利セオリーが錯覚となる開幕週~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

(この記事はnote用に書いたものの使い回しである)

 新潟の直千は、ここにしかないコースである。新潟競馬場が右周りから(と言っても最近の競馬ファンや、ましてや1年や2年しか競馬と接していない小僧らには想像すらつかないだろうが)現在の左周りになったのが2001年夏季の事であり、1年を超える大工事の末に新設されたのがこの直千コースである。この直線は、ゴール前の直線でもあり、これを設定する為に新設後左周回となったコースの外回り全周も直線も「日本一」長いものとなった。一応の公表値では直線距離とされる長さを658.7mとなっている。知らない人もいるやもしれないので念の為に申し添えると、新潟芝内回りは、ほぼ完全なる平坦コースであるが外回りは向こう正面に200mmの高低差がある、簡単に言えば、外回りコースの距離から1000mを差し引いた場所が頂上になる。これを頭に入れておけば、簡単にイメージしやすいだろう。例を示す必要性には疑問だが、芝2000mなら、スタートして1000m地点が坂の頂上になる。
 話は逸れるが、つまるところ、皆んなのアイドル3冠馬シンボリルドルフがデビューしたのは右回りであった訳で、もう1頭もアイドル3冠馬オルフェーヴルがデビューしたのは現在の左回りコースでの話で全く異なるものだが、度々混乱して発信されるが、ここでは競馬番組の話は留め置くとして、話をデータ競馬に戻そう。


 芝の直線1000mについては、ネットに数多く分析データが山積しているから、競馬ファンは総じて、概ね頭でっかちになっている。その印象操作のチャンピオンは「外枠有利」であり、これを主催者が平等にする気は無いようなので、というよりも不可能なので、その結果、そう収束する機会も多い。では、なぜ外枠有利なのかを真剣に考えるビギナーは少ない。考えてみれば「そりゃそうだ」って話である。
 コースは直線なので、内輪差などを考えなくていい訳だが、通常競馬のコース取りは、距離損になる外を周回することは無い。つまり、あまり蹄跡が少ないのが外埒沿いの芝である。通常は外枠距離損不利だと言われるが、ここでは逆になる。しかし、今年初めて使う(と言ってもそれまでの距離で走るのだが)直線では、その影響は少ないのである。
 この程度までは、誰でも考えることだろう。土曜日の新潟競馬には3歳未勝利に直千は編成されていないから、そのクラスを狙い打つには祝月の第6競走まで待たねばならない。
 土曜日直千はメイン競走である。このレースが開幕初日になったのは2014年と2015年の2回のみで、その時の1着馬のゼッケンは2枠02番5枠10番であった。以下、このレース「駿風S」の出目推移を示しておく。6枠が3年連続で、出目っただの、やっぱり8枠が馬券になるのだのと確認する為のものでは無い事を今1度。

 さて、この時点で長文になったので、切り上げるとするが、みんな大好き「菜七子ちゃん」がこのコースが得意なんて話も浮上しているから、集票構造は様々なバイアスの影響を受けて面白いことになりそうである。具体的な明日の事は何も書いていないが仕方無い。