「第79回皐月賞」~トライアル1着馬が欠けても皐月賞馬は成立する~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 「第68回スプリングS」10番人気1着馬エメラルファイトの「皐月賞」登録回避が早々に発表された。同馬が「ダービー」トライアルに参戦するのか否かは現時点では不明であるが、まず、TR3着馬が登録すらせずに、そして今度は1着馬の回避で(優)が3枚破棄された。そんな「皐月賞」が潰されただの、ダブー戦化しただのと言われるだろうが、これによって残った18頭は、賞金出走できる事になる。今年、賞金除外対象は900万馬が1頭のみであったので、総てのスペックがルールに則って平等に出走可能となる。
 それは、つまり特別登録馬として(優)によって、賞金出走を免除されたキャラが存在しなかったことで成立するものである。

 それは、昨年で言うところのマイネルファンロンであり、賞金加算が許諾されないG2競走3着馬や、TRオープン2着馬の指定席でもある。まぁ、そもそも特別登録馬名表を作成段階で、900万馬ワールドプレミアヴェロックスに3馬身という圧倒的着差をつけられ、2着に敗退していたので、ここに何の違和感も無かった。勝馬はリステッド競走2勝馬という新たな勲章を付与されたことになる。

 それでもリステッドとは名ばかりのレーティングは110には乗らなかった。同馬の今後の活躍次第で、この108が変更される可能性もあるのだが、そんな事は判らない。因みに2着馬は103であるから、レースレートはどう足掻いても上昇は見込めない。ちなみに「弥生賞」は3着馬も4着馬も108である。そして、4着で(優)獲得をしくじったニシノデイジー「弥生賞」単勝1番人気馬として、そして2歳重賞2勝馬として賞金出走するのである。
 これは、ヴェロックスをディスる為の論理展開では無い事をご理解頂きたい。(父)トウカイテイオーは現物で皐月賞馬に、フサイチジャンクは*1着同枠の3着馬に機能した事も知った上での話。しかし、これらが馬券対象馬となった「皐月賞」には、「スプリングS」1着馬メイショウサムソンが勝ち、「弥生賞」3着馬イイデセゾンが3着しているのである。もう1頭アダムバローズも無機能馬で存在するが、この時の3着馬タンピュライトも「弥生賞」3着馬である。
 いやいや話が「若駒」「若葉」連勝馬の独壇場になってしまったが、そもそも最初からG2格が付与された「スプリングS」1着馬にとっての「皐月賞」は3冠のチャンスであるから、それが出走しない「皐月賞」はグレード制導入後には以下の2回。それも(国際)化する前の話である。そして、馬柱は用意出来なかったが、 (市)テイエムオペラオーの「第59回皐月賞」も確認しておく必要を書きながら感じた事を加筆しておきます。
 長くなったがもう1点、昨年の「皐月賞」は「弥生賞」1着馬ダノンプレミアムは登録回避でフルゲート18頭は16頭立戦で施行された。