「第79回桜花賞」~歴代桜花賞馬の歴史~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 ここは、一部、総ての読者に言及したい事を含むので、最初からフルオープンとする心持ちで書き始めたので、それに準じて公開します。

 一般的に「競馬は能力が高い個体が勝つ」と言われる。だが、特にG1競走には(これに限定するものでは無いが)様々なルートで様々な賞金加算を経てスペックが集められるから、その相対的能力比較に不確定部分を用意してギャンブル性を高め「総ての馬に勝つ可能性がある」という「正当性」を前提で行われるのがJRA競馬である。
 そんな歴代覇者らを横並びで観察してみると、たまたま偶然なのかどうかの正否は判らないが見えるものが浮上してくる。例えば、今週は3歳牝馬クラシック第1弾なので、その歴代覇者を以下に並べてみるが、既にG制導入35年目となり、GI黎明期とは、競馬番組を取り巻く「周辺事項」なども大きく変化している事を否定できまいし、そもそも、それを一覧性良く閲覧出来る程のディスプレイも持っていないので、2003年3冠馬スティルインラブ以降で一覧検証する事にする。


 そもそも、この「桜花賞」はグレード制導入時が「揃目開催」であった特殊なGI競走として競馬番組に生まれ堕ちた事は忘れてはいけない。JRA競馬を語る時には直ぐに「何が無くてもシンボリルドルフ!」と短絡するロジックが多いが、競馬番組は、そんなに単純な構造で構築され続けた訳では無い。
 根本的には「揃目開催」を特別扱いする方法論にも疑義は残るが、そこまで疑い始めると自らの論理も含めて何も信用ならない。というジレンマに陥ってしまうので、何にでも余裕という「非干渉」部分、つまり「アソビ」も必要であるが、「アソビ」と言っても、これは「ゲーム理論」で語れる程度のレベルでは無く「勝負」である事も重要な要素になる。確かに一部「ゲーム理論」で有名となった「囚人のジレンマ」の要素は含むが、それだけでは支配される訳では無い。
 「優勝劣敗」という概念は勝負の世界では良く使われるが、この概念は「適者生存」とも言い換えられる。通常、「強い馬が勝つ」「勝った馬が強い」など様々な意味合いで理解されている。つまり「優劣逆転」を否定したものである。これ以上、このテーマに固執すると、「クラス進化論」や「遺伝子」などにまで、到達して終わらないので、話を歴代に戻そう。(いつもの事で申し訳ない。)
 昨年の桜花賞馬アーモンドアイが無類の強さを示し、ドバイでも馬なりで頭を獲って勝った様子を魅せつけられた。夢は膨らみ、程なく「凱旋門賞」という風潮がやって来るのは目に見える。
 そんな立派なスペックを出した桜花賞は今年、どんな馬を起用するのか?通常は、「JF1着馬」つまり最優秀2歳牝馬(A)に2着馬(B馬)も加えてデータを取ると、総数56頭の内、46頭が「桜花賞」に辿り着き、4頭が1着し、その4頭は総て前走の「チューリップ賞」は単勝1番人気での連対を果たしていた。(内、(国際)空間ではアパパネが唯一)それを因として「桜花賞」でも単勝1番人気馬としての起用であった。
 一方「JF」2着馬に於いても3頭が1着しており、こちらは(国際)空間では2頭が存在し、単勝1番人気馬はハーブスターが唯一であった。要するに42頭の「桜花賞」出走のJF連対馬の内、23頭は3着までに入れなかった訳である。そして、単勝1番人気馬は既述通りに3分の1が桜花賞馬となった。これが、昨年の最優秀2歳牝馬では、どうなるのか?ここでも、2歳牝頂点馬であろうがオペレーションと乖離してまで1着馬を出す事はないのである。
 無駄に行を費消して、長くなってしまったが、暦についても少し触れると、「奇数」と「偶数」、これは隔年変化なので、基督教西暦でも我らが日本の和暦でもいいのだが、新元号時には、例えば「平成」の際には「偶数(昭和64年)」が「奇数(平成1年)」に変化し、それを受け入れた事になる。
 しかし「平成」から「令和」への引継ぎは、「奇数(平成31年)」から「奇数(令和1年)」となる。これが重要視されるか否かについて確定的な事を言うつもりは無いが知らないより知っている方がいいはずだ。
 結局、一覧検証すると宣言しながら、具体的に、「隔年でどうだ、こうだ」だから今年は「そうだ」などの話に至る前に文末になったから、判断は貴方の感性次第である。(ここは事実と違うなどの報告はコメント欄に頂ければ助かります。)