第63回大阪杯~最終結論~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

再び、勿体つける結果になり、申し訳ない。結果として、左程、驚くような予想でも無い上位人気馬をホン引きのように並べ変えただけの順列。単勝1番人気馬も、ぶった斬れなかったのは心残りだが、3年目といっても、国際G1を名乗り、全馬にレイティングを与えられる番組である。

 現在、1番人気に推挙されている4歳馬ブラストワンピースは、今年の3歳馬で言うところのアプライトスピンであり古くはJpn時代を生きたオーロマイスターであり、その520キロで制したデビュー新馬には見るべきところは無いし、計時もトロイ51秒台。しかし、同馬はG3勝歴のみで55キロで「有馬」を制し集票力を身につけた。テンハロンはハンデ54キロ勝歴のみ。だが、生涯戦歴には板歴を外したことが無く、クラシックは、人為的なミスと判定され、有馬記念制覇後は、能力覚醒馬として扱われているが1度もトライアルや正規ステップ競走を経験していないスペックである。
 「有馬」を3歳で制したキャラには、皆んな大好き超えたか超えなかったかのシンボリルドルフをはじめ、数々の名馬がいるが、明け4歳初戦がG1であった個性は宝塚5着惨敗の(外)シンボリクリスエス以外には存在しないから、同馬は所謂11R施行有馬のニュータイプという事になる。しかし、最も多いのがG2「阪神大賞典」で6戦3勝2着3回だが、G2「産経大阪杯」は無い。
 最も重要な馬齢縛りを外したとしたら「有馬記念1着」からの「大阪杯」経路は、5歳時のテイエムオペラオー(4着*3)と7歳時のダイユウサク(6着)の2頭が挙がるが、そこに何ら説得力は無い。
 それでもG2時代を含めた「大阪杯」の歴史(1986年以降)は単勝1番人気馬が8割を超えて馬券になっているのも事実。馬券にならなかった1番人気の明け4歳馬は牝馬2頭とローゼンクロイツ(2006年)ぐらいなものである。