G1昇格3年目の「大阪杯」について、今少し、シナリオ解析しておくと特別登録馬にはG1「大阪杯」を最初から見届けたキャリアが1頭も存在しない。それは、6歳上馬が2頭しか存在しない点に因るところが大きいが、この中には、昨年末に復活の狼煙を上げたように演出されたクラシック覇者キセキによって世代対抗を代表する1頭に数えられることになる第83代ダービー馬のマカヒキが含まれ、同馬には「弥生賞」の勲章も所持している世代(というより弥生賞馬がダービーを制した世代)。同馬に1回しか「大阪杯」出走歴が無いのは、5歳時の春季競馬番組を全休したからである。4歳夏以降の加算は、日本の新馬戦と変わらぬ1着賞金の安価な仏国の国際G2競走「ニエル賞」をキズナに倣って1着した。その賞金を法定逆算すると、ダービー直後の同馬の資格賞金が400+1900/2+5400/2+8000/2+2億/2=1億6050万で「ニエル賞」出走を1着し「凱旋門賞」を経験して帰国初戦は明け4歳の「京都記念」で、この時の収得賞金が1億6500万であるから、3歳最後の加算は、「ニエル賞」の74100ユーロ(EUR)で、その時点でのJRA換算額は900万で、その半額の450万が加算され1憶6500万円が半減対象額で、「第54回札幌記念」出走時は8250万が加算額であり、ここに「札幌記念」2着2800万/2が加算されて現在の「大阪杯」出走資格第4位を誇る現在の9650万が形成された。
この6歳馬代表マカヒキを含む代表馬が明け4歳の第85代ダービー馬ワグネリアン、同じ世代で「第63回中山グランプリ(有馬)」で覚醒したように見えるブラストワンピース、そして、迎撃世代を代表する既述の第75回菊花賞馬キセキが四天王として存在する。ここのテンハロンチャンピオンとして世代代表となる5歳馬アルアインと4歳馬エポカドーロという別系統つまり皐月賞系の対決構造のレールも敷かれている。
この2系統の対決構造がどちらか一方によって構築されるか、入り乱れるのかの判定は直前にならないと断言は出来ないが、そこで、炎10のエントリーを迎撃世代の5歳馬エアウインザーで行ったという一見、理論破綻、突っ込みどころ満載に見える指名。貴方の判断と当研の最終結論は如何に?
「宮記念」は、単勝だけなら自慢の価値も無い、中る確率の高い3番人気の福永が1着したので、そのエントリーを自慢する程、当研にはコリアン性は無いが、昨年、ファインニードルでのエントリーの影響を暗に受けて、外し続けた前科は、常に脳裏をかすめる。
見れば誰でも解るように、「中山記念」を連年起用されたウインブライトが「大阪杯」に与えるものから、「ウイン」繋がり?を派生させた訳では無いのは言うまでも無い。
昨年は、「東京優駿」の2着現物馬が、*1着同枠馬を差し置いて起用され、同馬は2着。3着馬がダービー3着馬のアルアインとなった。つまり、同一世代による占有という結果になった。同じ事を繰り返し事が出来ないのだから、今年はどうなるか?