陛下を戴く慶祝となった当該重賞は、なぜ「天皇賞」では無く、ここなのだろうか。と疑問視するムキは存在しないであろう。これが発表された昨年11月には「慶祝競走」の施行として、メディアもアナウンス。
直近の「慶祝競走」は陛下自身ではない方の「誕生慶祝」であった。2006年「天皇賞(秋)」、2001年「有馬記念」などがあたる。まぁ、この「慶祝」だけを特別視して臨むと足元をすくわれる事になる。
しかし、今年初めてのG1競走である「フェブラリーS」で起用されたインティ(牡5)を読み込めば、読み込む程に、その戦歴上の瑕疵が、1着起用を否定するのである。同馬も、2着馬も、どう見ても「2着型」である。便宜上、これに1着本賞金を付与しなけえれば、ならない時には揃目決着しか援用出来ないのである。
昨年のG1に於けるセン馬の起用が影響したかもしれないが、そんな特異を研究対象する暇(いとま)は無い。ダート戦では、「連勝」歴が大事だと言ったが、無敗連勝では正規にはなれないのである。まぁ、それでも後づけで誤魔化すのは容易で、それを理解するには(外)モーニンを研究すれば事足りる。まぁ、完的したサイトもあるようなので、当研の知見不足なのだろう。人気通りの連対構造。情けない限りである。どう見ても頭数表現でしかない。
逸脱をリプレイスしよう。登録馬は13頭、「慶祝」にもっと集めるかと思っていたが、連闘になる前年3着馬のマルターズアポジーの名もあるが、そんなに無理してもフルゲートを登録段階で割る。出遅れてしまった「小倉記念」を敢えて最後方待機で調教替わり使うのは違法である。立証は難しいから問題にはならないだろうが。
それでも、メディアはG1馬が5頭も存在する豪華なメンバーだと煽るのである。そして、国内発売予定の海外G1競走に併せて宣伝し、前哨戦だと、さらに煽る。
流石に、昨年の2着現物はその後、芝18のG2競走「毎日王冠」を完勝しているNHKマイル馬である事を強調している記事は見かけなかったが、「牝馬でも」という印象操作は十分である。ディフェンディングが参加するのは当然の話だが、今年の「中山記念」には、不足する1点が存在するのである。
まぁ、勝てない事を理解するのに7年掛かったと結論づけるのは簡単ではあるが、早計である。のべ11頭存在した、そのスペックにはリピーターが1頭しか存在しない。
存在しないスペックから起用性を逆算するのも難しいのも事実なので、その半数がノーザンF生産なので、候補の取捨に利用する事ぐらいには使える。
世代の話をすると、基本、上級重賞は、同一世代による2勝目が出現する。それは、その前後の世代を未勝利に追い込む。そうすると、昨年の1着馬の世代つまり、現5歳世代か、今年、初めて参戦する現4歳が勝つ事で、今後の連覇か同一世代の起用性に有意性が出てくる。この時期(2月)は、ル-ル上、マイルを超える基本斤量がアローワンスされているから、今年は4歳世代に有意が存在するかもしれない。すると1着起用性は4頭に集中する事になる。その1頭に昨年の「JC」で2枠単独枠に組まれて14頭立を強調し損なった[地]ハッピーグリンが含まれるのである。コース経験もステップG2歴も、「第67回スプリングS」で経験済である。そこで連対を果たしたのが、残る2頭のJRA所属馬であるステルヴィオとエポカドーロとなる。結果は、ご存じの通り。単純出目は、挙げない方がいいと思ったので単純出目ではなく、過去33年間、1度も1着馬を出していない6枠に4歳馬が入るか否かを見てみたい。