「第53回共同通信杯」~最優秀2歳牡馬は、ナリタブライアンを目指すのか? | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 その名はアドマイヤマーズ。資格賞金6600万の既に通年OP馬資格を獲得しているスペックである。つまり、同馬は4歳夏以降も、この資格賞金が最低ラインとして保証されるのである。

 2歳加算のみで「日本ダービー」への出走も確保した権利は、換言すれば、中間の加算が無ければレイデオロと同等の出走資格であるとも言える。
 しかし、同馬は、王道の「皐月賞」トライアルでは無く、2月早々に編成された「共同通信杯」へ出走する予定である。
 「きさらぎ賞」で違和感を感じたアガラスは、人気を裏切りBMとなり、当研の◎エングレーバーと共に惨敗歴を刻むと共にデムーロの単勝1番人気も対象外にハナ差で追い出し当研の貴重な3連馬券を奪われるに至った。
 所謂、「こっちの方かいな」馬券となった。これらの案件は「2頭出しの人気薄」などで、一般でも経験則があるだろう。しかし、3着馬を選定するのは戦歴からは難しいし、この1勝馬しか出していないアイルランド産の種牡馬ケープブランコが愛ダービー馬であろうが、それを理由にここで選択することは、8頭立戦であるからこそ、尚、不可能である。

 2着馬タガノディアマンテの選定は、以前にも述べた「阪神テンハロン戦歴」の希少価値も関連したもので、同馬の減量加算歴が、増量馬不在の「きさらぎ」で3着でなく連対構造を構成するのである。これで同馬は1150万馬となった。
 話が、後検量の方に離脱しているので最優秀2歳牡馬に戻そう。表題では三冠馬ナリタブライアンとしたが、それは部分的なマクロ戦歴の着ぐるみの話で、そこには、アイネスフウジンも経路共有だし、負けた(父)サクラチヨウオーも似た着ぐるみである。しかし、これら着ぐるみは、勝とうが負けようが「皐月賞」で馬券となったダービー馬の経路である事を共有している。
 だが、最も重要な(国際)では無い事が、マクロとミクロの最大の相違点である。そもそも、「D杯」と「朝日杯」を共に制する事が今更、3冠ルートになるとは思えない
 どちらにしても、2014年以降の「阪神朝日杯馬は総じてニュータイプであり、同じ事が出来ない主催者は、当該「共同通信杯」と「皐月賞」を結びつける結果を出しながら、(優)の有無なども織り込みながら、複雑に見える飾り立てを行っている。
 昨年の直行型の(祝)オウケンムーンは、2ケタ着順で*3着同枠となった。当研の注目馬は、2戦2勝の条件勝歴馬ダノンキングリーなのだが、「きさらぎ」の結果から、雲行きは非常に怪しいのだが、今少し、深堀しなければなるまい。