[WIN5-1]フォーチュンカップ~新設2年目の1着馬~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 2着じゃ駄目なんです。1着で無ければ。と言うことで、28日は重賞以外は、単勝馬券のテキチュウのみを目指す。特にWIN5対象競走を、より深く事前検証すると同時に纏めたものは、取り敢えず、掲載する。アメンバー限定かどうかは、その時に気分次第という事でまずは、阪神第10競走1000万下条件特別の芝マイル戦であった「フォーチュンカップ」は昨年、ここに出現した新設戦である。平場の特別化かもしれないが、ここでは、そこまでの調査は必要無いものと判断した。
 1000万条件特別は、その名に「カップ」を付与して名乗るケースは珍しい訳で、古くは1992年の春季、記憶は薄いが外国人騎手と轡を並べて戦ったケースが見られる(オープニングカップ等)。師走施行では、1996年の「ハッピーエンドカップ」の新設になるがダート戦。
 芝マイルでは、2013年に「ドンカスターカップ(2004年新設)」が、距離を芝マイルに変更して最終レースで施行。ダイワメジャー産駒の5枠10番でサンライズメジャーが1着起用された。
 この「カップ」は安定性に欠如し、ダ12と芝16を隔年施行する仕様となっているが、同じ事を繰り返す事が出来ない競馬会の本質を証左している。だから、施行日は「5京4」に固定して施行され続けるのは、「エリザベス女王杯」の施行日であるからだろう。今年はダ12の年であった。マイルのステイタスは、唯一、ハンデ戦から定量戦を施行し、3歳馬ブラックムーンを起用した2015年である。
 話を本題に戻そう。去年の12月28日(木)も平日であったが、WIN5の売上は、通常の日曜開催から減少する事無く6億超を記録している。これを今年に、このまま代入すると、キャリーオーヴァーのバイアスも加わるから、配当原資は、少なくても通常の倍額となる訳だが、原資がいくら増えようが的中確率が上がる訳では無い。上がるのは、同じ確率で的中する対象が存在した時の配当の額の方である。それは、つまり、統計競馬で重視される「期待値」の上昇にほかならない。
 的中率を上げるには、買い目を増やすしか方策は無いのだが、勘違いは、普段より余計な金額を投入することになるから、結果として、期待配当は若干上がることになる。
 ただ、それだけの話であるから、通常以上に買い目を増やしても損益分岐点の交差は、然程の効果は無いから、出来るだけ他人の褌を頼る方が良い事になる。
 昨年「新設戦」を施行したマイル条件戦「フォーチュンカップ」は、今年は施行距離を芝18に変化させている。昨年の結果は、最も安い3連複ではなく2番目に安い目であったが、単勝人気は、ロータス(1-2-3)であった。その3頭の中で、最も集票力が低かったスペックが1着馬となった。(外)の3歳馬フィアーノロマーノ(川田)。南半球馬で昇級初戦で起用されたのは、1キロのアローワンスが功奏したどうかは知らない。
 今年、芝18戦となって、昨年(和子馬)と同様に吉田一族、勝己馬である4歳馬シンギュラリティが勝つだろうか。勝己馬はもう1頭ローズバドの孫馬がいる(5歳馬)。それとも、距離短縮が良い方に出るかもしれない3歳馬ジェシーは、キャロットの一口だが、テンハロン以上で、そこそこの成績を残しているだけに心配ではある。キャロットの一口には、昨年は存在しなかったディープ産駒が全部で3頭おり、牡3の1頭ヴェルテアシャフトがこれにあたる。
 今年は(外)は存在しない。他にはレジネッタの仔であるアルトリウス(セン4)もいる。3歳時にG1出走歴を持つのは連闘になるオールザゴー(NHK5)をはじめ、ホウオウパヒューム(オークス16)、サトノガーネット(秋華賞10)の3頭がいるが特筆事項は無い。