どうやらジングルベル流れる街の声は牝馬が2年振りに単勝1番人気に推挙されるようである。これこそ、「FS」不要論を証左するものでは無いのだろうか。ミスエルテの時にも話に出た「もし牝馬が30何年か振りに制したら最優秀2歳牝馬の行先はどこになるのか?」
まぁ協議で決める訳ではなく記者の札入(ふだいれ)で決めるのだから、当然、グランアレグリアに票は入るだろう。すると、G1になってもインパクトが脆弱であった「ホープフルS」1着馬と「FS」2着馬との比較になるから、そこに初めての決着シナリオが見え隠れもする。
既述のミスエルテはFrankel産駒の勢いに推された感もあるから牡馬との初めての戦いで勝てる訳もなかったように4着惨敗。事後には馬体重が減り続いていたことが持ち出される事になる。同馬には、その後の加算歴は1度も刻めなかった。減っても早熟なのか?
デビューからの馬体重の増加が主たる成長力と因果が有るか否かは知らないが、今年の重賞覇者の殆どが、2ケタのプラス体重となっている事実もある。
プラス12キロで「東スポ杯」で重賞連覇したニシノデイジーは人気が8番目だったのでフロック視の可能性もあるが、それでも重賞2勝のハービンジャー産駒である。マスコミの見抜きが脆弱であっただけの話かもしれない。
北海道シリーズデビューで「札幌」「東京」と重賞連覇とすれば、新馬勝歴と2着歴の違いはあれど芝18の戦歴しか所持していない点の共有も含めて2012年のコディーノ(藤沢和)に近似の存在である。戦歴解析であるから、サンプルの方がレコード歴であっただのの計時でアドヴァンテージなんぞは関係ないはず。
しかし、毎年、出世レースと言われる「東スポ杯」でもアカン年もあるのかもしれないのは、「阪神JF」で「アルテミス」組が連対出来なかった事が物語っているようにも見える。
単純な評価能力比較を持ち出すのは邪道であるが、グランアレグリアの「SARC」での評価が108となっており、これに4を足すのが牡馬との比較になるとすると、数値は112になる。2着のドゴールが103だから、昨年と同じ事は出来ないだろう。ちなみに同じ東京マイルの「富士S」のロジクライが113である。
単純な不安点と言えば、展開やラップなどの解釈は知らないがグランアレグリアのデビュー戦が同じ東京マイルで1分33秒6で重賞では1分34秒0であった点。現時点で2歳の計時は、同馬の新馬が最速ではあるが負けたシェーングランツの「アルテミス」は1分33秒7であった。
結局、人気馬推しのような記事になってしまったが、まぁ、そういう事になるがシェーングランツの凡走が再現される可能性も無きにしも有らずでダンゴを打つ事になりそうである。