「阪神JF」が(国際)となったのが2010年、8年前の出来事で、それまでの3年はJpnという半端なグレ-ドを収束し、(父)トールポピー、ブエナビスタ、アパパネの3頭に任せた。これらの3頭は、最優秀2歳牝馬の勲章だけでなく、3歳クラシック空間でも、息絶えずに、しかし、それぞれ特有の起用性を付与されていた。3頭の共有は3歳牝馬頂上戦である「オークス」で機能した点。それでも、新装記念で起用されながら幕引役となった(父)ウオッカの「日本ダービー」制覇とは対極的なものである。しかしながら、同馬もブエナビスタも「ジャパンカップ」を最後の加算歴とした点を共有するのである。
そう言う意味では、重要なJpn戦歴は(父)トールポピーという事になるし、同馬の父が○外開放を機に11億5000万への賞金増額を果たした「第68回日本ダービー」の幕を開けたジャングルポケットである事に意味があるのかもしないが、同馬の頭文字がJPである事には興味は無い。
(国際)化とは、同時に(呼称的には)グレード回復でもある訳だが、それ以降の最優秀2歳牝馬の息切れが速い状況が続いているという現状をどう見るかである。既に直近の2頭しか、競馬番組には残存していない状態で迎える当該G1競走という事になる。
ここ数年、「アルテミスS」連対馬が特権を維持し、今年も1着馬シェーングランツが武豊を背に票集めの主役を演ずる訳だが、藤沢-豊ラインで重賞制覇なんざ、ダンスインザムード以来の椿事である。
しかし、単純に過去を見てみると、新馬戦を負けた戦歴の起用は記憶も薄いショウナンアデラ(2014)で同馬は条件加算歴を持つ勢力である900万馬であった。その前は(国際)になる前の話になる。しかも、ボリュームは、夏の新馬戦勝歴が通常の起用セオリーである。
これが援用されると仮定すると、1着候補は単純に7頭に絞られるし、牝馬限定を外すとさらに2頭を斬り取れる。すると、具体的に候補は、複数頭数を出す予定の陣営から起用されることになるのである。
後は、どの戦歴とどの戦歴が3頭枠に組まれるかなどのゲート番配当によって選別する事になる。残るが来年リステッドになる今年(国際)化した2歳op勝歴馬の扱いになる訳だが、具体的にはクロノジェネシスという秋季競馬番組で生成されたニュータイプになるが、ここだけを回収させるという前提(つまり、起用後、早々に故障のパターンなど)では、マイル歴も無いし、相応ではあるが、厩舎実績が不足(重賞未勝利)している点や、種牡馬のBagoの仔が脆弱(今回、産駒重賞初出走)なのが気になるところ。
まぁ、それでも、アーモンドアイに持って行かれる来年の話題性も、海外レースの馬券も売れる現行競馬では、新しいヒロインが入れ替わり立ち替わりで凌ぐ事が出来る新しいルールも範疇のエリア内である。
単純出目の話はしないつもりだったが、強いて目玉だけ書いておくと7枠である。ここのあの戦歴が同枠配置になれば、最低▲は奢れる可能性となる。