出走馬16頭の中でJRAG1競走で馬券構築の一端を担ったスペックがのべ10頭。怪牝アーモンドアイは総て取消馬を出した(祝)開催重賞勝歴馬。3歳牝馬限定G1を3勝で他は無いから本賞金総額は単純に3億1500万円。
2勝馬がサトノダイヤモンドで「菊花賞」と3歳で参戦した「有馬記念」でその2戦だけで4億1500万となる。これに、「東京優駿」2着の8000万が加わる。収得賞金加算には無関係の3着が「皐月賞(2500万)」と明け4歳の「春天(3800万)」となる。この賞金を足すか否かは研究者の方向性に依存。つまり、同馬は明け4歳以降のG1加算が無いスペックとなる。
残り6頭のG1馬は、それぞれ1勝馬で賞金総計の頂点がシュヴァルグランで、昨年の揃目の「JC」での3億が唯一。直近が今年の「春天」での連年2着で前年併せて1億2000万。クラシック歴は「若駒S」で取消処理を受けた段階で「無」となった。それでも明け4歳馬の身で「春天」をドゥラメンテの代替で3着した実績がその後の機能を支えている。前年「JC」からボウマンの捌きに頼っていたが、今年はデムーロ弟に任せる。
残りの1勝馬は、ダービー2着加算馬スワーヴリチャードの「金鯱賞」からの「大阪杯」となる。同馬の勲章は、3歳で出走した「有馬記念(2017)」での世代最先着(4)という事になる。他の同一世代には春季クラシック経験馬が存在しなかった。
1勝馬サトノクラウンは、昨年の「宝塚記念」で1着歴を「秋天」の2着枠に届けた事で、機能終了したように思うのは同馬がダービー3着馬であるから、そこから「菊」へは向かわなかった。ドバイでも馬券にはなれなかった。昨年「JC」で、もう1頭の1勝馬マカヒキと同枠であった。
そのマカヒキだが、同じ2枠03番で賞金増額した「皐月賞」の2着(4000万)歴を「東京優駿(2億)」の勝枠に持ち込んで機能した3歳時だけのスペックで現行競馬を走っている。
キセキも春クラを知らない複揃目決着の「菊花賞馬(1億1500万)」だが、それを明け4歳時の「春天」ではクリンチャーに任せて自らは除外発生の「秋天」に出走し、「菊花賞」と同じ7枠で3着(3800万)枠を受け持った逃馬スペックである。
最後の1勝馬は当研のエントリー馬ミッキーロケットで「宝塚記念」当時は同枠馬サトノダイヤモンドが2着での揃目決着を想定していたが、ボウマンが[外]を2着に持って来たことで波乱決着と相成った。それでも、当研◎→×の馬連は万馬券には届かなかった。同馬には1億に増額された「第76回皐月賞」と「第77回菊花賞(5着)」の経験があるだけのスペックで、多分、殆どの研究者が今年の「第59回宝塚記念(1億5000万)」を1着した理由もよく解らない事だろう。そもそも同馬は、明け4歳初戦となった「第64回日経新春杯」は中止代替火曜競馬を1着している俗に言うところのダブー馬であったが、それだけを理由にG1勝利にまでは結びつけまい。(何ぃ?回避ってか...あらら)
残る2頭の馬券構成馬にはG1勝歴が無い。サウンドオブマースは3度の3着歴を持ち、ノーブルマースの最後の勝歴は準op戦「迎春S」である。しかし、父ジャングルポケットは「JC」3歳1着歴があるダービー馬である。