第43回エリザベス女王杯 ~出走馬確定の17頭立戦~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 出走馬とヤネが確定し、1頭を除く17頭が出走予定馬となった。蛇足想定の1つとして、さらに1頭の除外若しくは前消によって、16頭立戦になる事だが、そうなれば、うふふ。の状態であるが、これとて、「タラレバ」の話で、しかも、締切後に、枠入駐立不良→馬体検査→になると手も足も出せない。こういうのがウルトラCなのか、裏技なのかは知ったこっちゃないが、そんな下品なタラレバ想定が強力な時ほど起こる事が多い。枠順予測は行わないが、単純出目の想定は可能。
 ノーザンFが6頭、社台Fが1頭、白老Fも1頭の寡占のG1競走は良く見かける景色で変わり映えはしない。逆にディープインパクト産駒はボックス馬券も組めない2頭のみ、それが武豊の8歳老牝スマートレイアーと3歳馬のカンタービレである。ヴァリューム的には、ステイゴールド産駒の4頭、ハービンジャー産駒が3頭で共に馬場が渋れば、台頭の血筋。秋華賞馬アーモンドアイの不在は、シルクの不在を意味する。オジュウチョウサンの挑戦を受ける事になりそうだ。所謂、一種の捻じれ現象の演出である。
 新馬勝歴が直接機能する訳でもない古馬G1ではあるが、そんなメイクデビューを単勝1番人気でデビュー勝ちしたのはプリメラアスール唯一である。神戸新聞杯施行日のマイル戦で、以降の施行はない。今年の6日目は土曜日でヴァンドギャルド(牡2)が制したが、こちらの将来性の方が良いはず。
 新馬戦と未勝利戦での単勝1番人気か否かは全く意味が異なる事は誰でも知っている事だろうから、詳説はしないが、初勝利が単勝1番人気だったのが既述馬併せて5頭存在する。頭カナのみ挙げると「ヴ」「エ」「カ」「コ」と「プ」である。
 集票特性は読めないが、ディフェンディングのモズカッチャンや秋華賞3着のカンタービレ、そして、このブログでも再々採り上げたリスグラシューモレイラを配して、それなりに、紫苑からの直行ニューモデルのノームコアは絶好調のルメール騎乗。これら人気馬は総じてガイコク人騎手によって占拠されてしまうのが現在の中央競馬である。だから、世界のユタカもスマートレイアーに乗せられるし、昨年の2着馬クロコスミアにも岩田騎乗で人気が下がる。(いや、人気は下がるものではなく、それ以上に集票する対象によるものである)。後は組み合わせ次第になる。