「秋華賞」を戦った3歳世代を、4歳以上の古馬牝馬が迎え撃つという対決基本構造は変化無いにしても、迎え撃つべき世代の代表が存在して初めて成立するものである。その役目をカンタービレやノームコアが、その成長力によって果たす事が出来るのか?
「エリザベス女王杯」を勝てなかった世代というと、その代表格をオークス馬とした場合に古い方から、シルクプリマドンナ世代、レディパステル世代、シーザリア世代、ブエナビスタ世代、アパパネ世代、そしてエリンコート、直近がミッキークイーン世代である。その数が多いのだが、今年もそうだが、強力な牝馬を送り出した時に、当該「E女王杯」は無力化するのである。総てがそういう手続きであった訳では無いのは、当然の話。ミッキークイーンは結局、最高3着の着順のまま、リベンジを果たさずに次走の「有馬」を機に引退した、同馬も「樫華」2冠馬であるから「強力な牝馬」にグルーピングされるスペックであるから、3歳時「秋華賞」から「ジャパンカップ」に臨戦し、6歳時の「春天」でフェノーメノのバトンを受け取ったゴールドシップと同枠配置され、枠人気を稼いだが共倒れに至った。
昨年の当該「E女王杯」で7歳馬に◎を打ったのは、それとは逆に理由であった。同馬は所謂、メイショウマンボ世代で、既に3歳時に勝った世代。逆に、遅れた4月デビューのスマートレイアーは「愛知杯」に逃げた口であるが、そこでも古馬群には通用しなかった。
今年こそ!という気にもなるが、8歳牝馬がどのように扱われるかは、想像するだけでゾっとはする。しかし、揃目決着の「春天」で、紅一点で7着と2005年の[外]マカイビーディーヴァと同じ着に頑張ったところは非常に気になる点でもある。