サマーシリーズが小走りで収束する~アクティブミノルの逃避行~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

通常のシリーズ重視の観点からは、当然、出走して来るであろう「アイビスSD」覇者である16ptダイメイプリンス(牝5)が、着を狙う事でシリーズチャンピオンを狙って来る訳だが、今年は、その構造にならなかった。既に同馬は、シリーズ既走歴が3番組もあるのが大義的な理由になろうが、どちらにしても、シリーズ2勝という2015年のベルカント並の戦績を挙げているアレスバローズ(牡6)が悠々自適の状態。
 リバース可能なのは、未だ、シリーズ勝歴の無い3歳馬ラブカンプーのみである。2着じゃ駄目なの、1着のみの状態である。昨年のシリーズは、2着に負けてシリーズ覇者となったラインミーティアは既に引退済である。アクティブミノルの「エニフS」出走による逃避は、「3歳馬勝利」のメルクマークなのだろうか306


 そういう点で、板載で決まる事でS2Kの空洞化を何とか否定したメドウラークのケースとは異なる訳だが、格で言うならば「札幌記念」のサングレーザーということになる。
 一方、未完成のまま続行されるSMSの方は、シリーズ覇者に複数出走馬が存在しないパターン、つまり、これらは、外形的にシリーズチャンピオンになる意思が無い。去年のグランシルクvsマルターズアポジーとはまったく対極のモチベーションである。