第50回函館2歳ステークス ~札幌が出射張るかもしれない~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 「函館2歳ステークス」も今年50周年である。昨年の2歳G3競走は、武豊が騎乗した2戦2勝(小倉&京都)という結果を示した。今年は岩田康誠の順番なのだがどうなるだろうか。3頭の騎乗馬はどの戦歴にするか興味深かったが、結局、1回函館第1節の良い馬場を走り抜けたナンヨーイザヨイになったようである。2015年以降現在に至るエージェントが小原氏から誰に変わったのかには興味は無いが、言われるままのはずも無いが、今年、松永幹夫厩舎で4戦1勝の、この関係が成立するのは昨年の「函館2歳」でも騎乗した(2番人気6着)中村徳也氏、つまりナンヨー冠との関係だろうか。馬主は変なところに拘るケースは多く、今年騎乗するイザヨイも昨年のプランタンも1回函館2日目のメイクデビュー勝ち上がりである。
 それ以上に気になる存在が、1回函館と手を切った芝18新馬戦から、札幌の(国際)オープンではなく、芝12のここへ出走するラブミ-ファインである。これが、函館リーディングの座が、指間をすり抜けた池添ではなく、丸山元気になるのがいいのか悪いのかは解らないが、ここを走ってから「札幌2歳」へ向けて臨戦するのであれば、ここでは用無しになるのだろう。昨年の2回函館2日目のこの番組はオルフェーヴル産駒クリノクリーニングがレコード勝ちで産駒初勝利を記録したが、「札幌2歳S」では2番人気6着惨敗であった。
 そして、池添岩田スズカカナロアに騎乗するし、ファインは、ラブミーリッキーと共に2頭出しになるようである。馬主はコパノ冠のDr.コパ。
 昨年の1着馬が久しぶりに新馬を敗退した戦歴であったので、今年は、そこには起用性は無いと思うが、100%では無い。
 リーディングを獲りそうなルメールが、福島ダートでデビューしたホールドユアハンドに騎乗する良し悪しは、賭ける方が決め打ちするしか方策は無いが、先週までのルメールの函館芝12戦の戦績は、[5-3-1-6]で池添の[5-3-1-9]で数は同じだが率で上回っている。
 2着は前述の岩田が多い[4-4-1-14]で率ではカルリーノに騎乗の藤岡佑介の[4-3-1-10]とドングリである。
 [地]は、レコードチェイサーのみ阿部龍が騎乗でエムティアン三浦皇成が騎乗するからJRAへの転入を意識するもので、昨年の「札幌2歳」風味が、これらの枠で表現される可能性もあるや無しや。それでも3着枠だから、連対構造には関係ないかもしれない。