当該G1競走が夏季競馬番組所属になろうが、メディアは基本的に「春の総決算」という表現で形容する訳で、その併催に「函館」が加わっており、「サマースプリント」が既に稼働済である事などお構い無しである。印象操作というものは、恐ろしいものである。
それは、1年の上半期の棹尾である「6月」最終週施行で踏ん張っている事も理由の1つであり、主催者の図った通りのイメージが十分根付いた状況となっている。だが、1996年からの3年間の形容が異なっていたかというと、そうでは無い。前年、大震災に見舞われた阪神競馬は翌年には復活を遂げファン投票第2位の「摩耶」のトップガンを復興支援した。この年の「宮杯」を4着に負けたファン投票第1位ナリタブライアンは出走しなかった。
ファン投票第1位馬が出走すれば、単勝1番人気になる可能性は極めて高いが、だからと言って、その勝率が通常以上になる事は無い。つまり、ファン投票に関わるオペレーションなどは存在しないのである。現在の形になるまでには、推奨委員会による選出馬の枠が存在したが、そちらに引っ張られる事はあるだろうが、それでもオペレーションとは無関係。何でもオペにしたい派の只の派生である。
今年の「ファン投票」は「AKB総選挙」同様に全く盛り上がりが欠けるものであった。まぁ。盛り上がりオペレーションも存在しないので、どうでもいいか。
とにかく、「春天」との因果、「大阪杯」との因果は連対馬不在で、示しようがないのだが、そもそも、今年は「純粋揃目」で決着しないはずの「春天」がタケホープ(1974年)以来2度目の「揃目」決着を示したのである。だからと言って、ハイセイコーを探しても存在しないし無意味のは明白である。
兎に角、5頭の国内G1馬が出走とは言え、キセキの「17菊花賞」が直近で、その前は、歴代のサトノクラウンである。福永祐一のヴィブロスの「秋華賞」以外は、それぞれルメールとデムーロが2戦ずつ分け合うという有り様。
そうなって来ると、同馬のドバイDTF連年連対や、[外]明月千里の「香港ゴールドC」の連年連対に意味があるようにも思えるが確信には程遠い。
どちらにしても、今年のG2勝歴馬が「第59回AJCC」のタンピュライト(牡4)と「第65回日経新春杯」のパフォーマプロミス(牡06)だけの6枠07番ゲートでの勝歴のみである。連年起用の筆頭は、1度も勝馬を出していない「ステイヤーズS」3連覇のアルバートだが、同馬の阪神初登場にムーア以外で賭ける気にはならないが、58キロ勝歴を所持するのは、同馬とサトノクラウンの2頭のみ。
現時点での、注目馬は、貴方の予測通りのジャンポケ産駒の(市)ノーブルマーズ(牡5)である。キセキの復活は、「(揃非)すみれS」の解読に掛かっているが、如何なものか?サトノクラウンの同枠馬なんて安易な事など言及するつもりは無いが、サトノが染分になりそうな気がするのは、気のせいだろうか。