4歳上G1競走に対して、世代で、臨むことには、賛否があるのは承知しているから、興味がある研究者だけが利用すれば良いものである。なぜなら「春天」制覇世代は「安田」を勝てない訳ではないからで、それが実現したのが夏季移動以降では2014年であり、それが椿事なのか否かはそれぞれの知見により判断に依存するものである。マイル戦だけが2番組共に3歳世代に門戸を開放している理由付は、当研の、2歳秋季、そして3歳春季が「日本ダービー」以外に重きを置くのが、この距離カテであるという思い込みは今年も続ける。
そこに、従前、「春天」ステップとして施行され続けた「産経大阪杯」が、「大阪杯」としてG1に昇格新設され、この春季に割り込んで来た。「安田」が夏季所属となって6年目である。
昨年のキタサンブラックによって、まるで「大阪杯」と「春天」が従来の関係を維持しているように見せられた訳だが、今年は、「春天」ではなく「安田」に向いて、マイル経験の無いG1馬スワーヴリチャードを送り出して来る。新設を5歳に獲らせて、翌年4歳が活躍する芸当は、「Vマイル」新設時にも似た形だが、それが「安田記念」の起用性に影響するかどうかは現状では解らない。
昨秋のデータが無いものを掲載していたので差し替えました。「安田記念」を語る上で、重要な「MCS」に於ける3歳制覇が割愛されているのは問題でした。申し訳ない。