第54回金鯱賞 ~特別登録馬雑感~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

(父)フジヤマケンザンと、(地)フェデラリストの談合疑惑

 「大阪杯」の(指定)プレップとなって2年目となる「金鯱賞」の開催時期となり違和感と指摘した「第62回グランプリ」から次走を刻むスペックも徐々に増えることになるだろう。
 違和感の因は、「大阪杯」の昇格に他ならないと自己解決したのだが、ここに出走する前年1着馬(連年)で「有馬記念」の*1着同枠馬であるヤマカツエースのボジショニングが同*2着同枠馬プレスジャニーの出走により、非常に混沌となっている。
 既決した同格(指定)の「中山記念」は昨年「大阪杯」の(優)を破棄し2着馬を「大阪杯」で*1着同枠とした点を考慮して(地)サクラアンブルールを◎としたが4着。コメント欄で触れられたマルターズアポジーが3着に逃げ残る。ここで(優)の発行を受けたのは牡4のウインブライトで「中山金杯」の2着馬であり、松岡正海のまま「大阪杯」へ出走し破棄しない事を3月1日に会員に発表している。
 昨年の「第1回大阪杯」は、これら(優)はおろか、前哨戦の総てを否定する「有馬2着」からの直行であるキタサンブラックを起用したのは記憶にあたらしい。同馬にとって、このG1がG1「春天」のステップであった訳だ。


 今年の「金鯱賞」は「大阪杯」に(優)を2枚揃える必要があるから、海外遠征を公言している戦歴が1着させてはいけない(想定)なのだが、ディフェンディング以外の増量権利馬は、凱旋門からの出走のサトノダイヤモンドスワーヴリチャードの計3頭のみで総数13頭が特別登録している。つまり「中山記念」同様にフルゲートが埋まらない番組となる訳である。
 と同時に事の「金鯱賞」は(WIN5)を売る権利を「中山牝馬S」と交換している。「交換」としたのは、競馬番組が常套句である「なお,これに伴い・・・」を使用したから反論は無いだろう。
 日程の交換は機能の更新でもあるから、昨年の「中山牝」が救済したトーセンビクトリーが「第42回E女王杯」で*2着同枠馬に機能し、それをわざわざ「有馬」まで届けた点を重視する必要がある。その「有馬」で同枠だったのが牡3のサトノクロニクルであり、別定のテンハロン化した「第68回チャレンジC」を1着。2着馬がデニムアンドルビーで3着馬がプレスジャーニーで共に登録がある。
 (父)フジヤマケンザンは「中山記念」と「金鯱賞」を共に加算した香港スペック馬であり、その最終戦歴は「宝塚記念」*1着同枠歴。一方の(地)フェデラリストは「中山金杯」と「中山記念」を連覇したスペックで、その後、「G2産経大阪杯2着」から「第53回宝塚記念(1着オルフェーヴル)」で*1着同枠馬となった戦歴を持っている。談合の結果は判らないが単純出目的には 4 枠配置馬に注目、重視すべきだろう。