JRAはオッズをいじれない。 | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 いくらオペレーションの為の必然だと口角泡を飛ばして主張されようが、これがギャンブルとして特別法による認定を受けて刑法上の賭博としての罪を免れているのだから、その配当のコア部分に位置する情報であるオッズが主催者によって安易に操作されているなどという事が起こってはならないのは誰が考えても理解の範疇。
 そもそも、オッズが操作されているギャンブルに参加したいという大衆などいる訳もなく単勝1番人気馬は、それなりの勝率を維持し続け、2番人気馬は、継続的にそれを上回る事は絶対に無いという信頼によって成立しているものである。
 それはオッズによって勝馬が決まる事は無いという事であり、重要なのはその得票率の全出走の中での順番(人気順)である。
 確率の世界(というのも可笑しな話なのだが)では同じ1番人気馬であっても単勝1.4倍の戦歴と単勝3.5倍の戦歴では、前者の方が結果を重ねるほど勝率が高くなるから、これを確率のような使われ方がしているだけの話である。しかし、そこには出走頭数つまり分母などは全く考慮されていないものである。だからフルゲート18頭になる事が多い3歳G1などに限定すると、その傾向はより顕著になる。分母を考慮しない確率などあり得ない。
 しかし同じ単勝1番人気馬であるなら、その支持率が持つ勝率は常に確保されるものではないから、アパパネも「オークス」で1着し、オルフェーヴルも「日本ダービー」で1着するし、1.4倍に推挙された「桜花賞」のダンスインザムードソウルスターリングも敗退するのである。
 既に昨年の「凱旋門賞」から即PAT限定で、日本馬の参戦する海外競馬の馬券が発売されており、今週も日本馬エピカリスが参戦する「ベルモントS」の発売を予定しているが、その発売対象レースは、1カ月前まで未定であるが、日本馬が参戦を取りやめて1頭の日本馬も存在しないレースは現時点では存在しないから、確定的な事は言えないが、独立プール方式、つまり俗に言う「ノミヤ」と同じ独自のオッズが形成されるから、日本馬が最初から参戦しない海外競馬の売上が伸びる訳が無いのも当然の話だ。
 それは、つまりブックメイカーは当然だが、「香港競馬」や「韓国競馬」などのオッズは信用できないと主催者が言ってるようなものである。