「安田記念」は圧倒的人気馬も存在しないので、ルドルフが口出す暇も無かったようで、既述の通り、もう1度、昨年戦を見せつけられた風情に偽装されて決着した。それは、それで、今年の「マーメイドS」は昨年の「安田記念」と同じ、所謂「句読点」である。まぁ、形容は自由なので、解釈に錯誤さえ無ければいいのだが、前回揃目開催はハンデ戦となる大きな変化を織り込んだが今年は表層面、つまり見た目は何ら変化が無いように思われてしまうから何が句読点だ、結果が句読点なのか?という疑義も出る。
ハンデ戦になった途端に3歳馬を出走させて、そこを起用したのは「第11回」に因があるのか「京都代替開催」に因るものなのかは知ってる人だけしか知らなくてよい。しかし、それまで10回に3歳馬(51キロ)が出走しなかった訳ではない。
ハンデ戦となり、出走して来る3歳馬は、従前別定の基本アローワンスより低い48キロ、49キロによる出走である。それでも、代替のソリッドプラチナム以外は勝てない設計となっている。
昨年の連対構造は5歳世代の寡占状態で幕を引いたから、今年はそれを再現するような事は無い。3年前より連続で1着馬を出している「パールS」は今年、日程変更を受けているので、ここからの1着馬の出走は無いと思っていたし、単独枠で起用されたミエノサクシード(牝4)の馬名は特別登録馬名には無い。しかし、1着馬だけが起用されて来たのではないし、1着馬でもウインプリメーラ(牝5)のように見せしめになるケースもある。
どうしても、注目を集めるであろうクインズミラーグロ(牝5)は、同場同距離の昨年X’mas施行の準opを54キロで勝ちあがった後、OP特別には見向きもせずに、「愛知」「中山」「福島」と転戦して連続3着で、ハンデも別定基本の54キロ馬への増量となった点をどう判断するかだろう。
3歳エリート馬であるビッシュ(牝4)は「秋華賞」で単勝1番人気に推挙された戦歴を誇ったのは「オークス」3着という刻印が利いていた関東馬である。同枠歴で言うなら「ジャパンカップ」*1着同枠歴を持っているが、ここで有効とは思えない。ここで横山典弘でも乗せて来るなら話は別だが、そうはいかないのは同日施行重賞に「エプソムカップ」が存在するからである。それでも「第1回紫苑S」は物申す。
後は、重賞勝歴を持つ1億超過馬トーセンビクトリー(牝5)あたりだろう。これは「中山」に比して3キロと異例の増量となった。
キーホースは、これは、準op勝てないまま、重賞勝歴を所持する事になったマキシマムドパリ(牝5)である。(以上、参考・作表画像なしで失礼する。いや出目だけ掲載しとくわ)