有馬記念(第61回グランプリ)(5)~着ぐるみ(似た物)の話~” | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

  キタサンブラックをぶった斬る理由を探しているのだが、同馬は4歳馬で前年菊花賞馬で、そのステップが「(祝)朝日杯」で、果敢に3歳の身で参戦した「有馬記念」を3着して、明け4歳時には「大阪杯(2着)」をステップに「春天」を制し次走は「宝塚記念」を3着。秋には「京都大賞典」から「ジャパンカップ」に参戦して1着。今年のG1だけを見ると「ジャパンカップ」を制した春天馬という立場である。好きでも嫌いでも、この立場を過去にさがしても、わんさかHITする訳ではなく記憶にも記録にもその名を残したスペックがいくつか出てくる。既にリプログ元に馬名を挙げた奴等で、それらの着ぐるみをキタサンブラックが着ているのか否かというのが、部分戦歴の合致だけを根拠に、着ぐるみ理論である。

 で、着ぐるみ候補を3頭だけ列挙しておくと、直近から(市)ディープインパクト、(市)テイエムオペラオー、そして(外)グラスワンダーの3頭の4歳馬。

 戦歴馬柱は、「有馬記念」で1着起用された際の枠組である。(外)グラスワンダーは、外国産馬なので当然、クラシック歴は無い。「有馬」経路も既述の通り「毎日王冠」からであるし、その前に「前年有馬馬」でもある。そう、実は、この年の着ぐるみは2着に負けたスペシャルウィークなのである。

 引き抜いた部分は、明け4歳春天馬が、その秋に「ジャパンカップ」を制した後に臨んだ「有馬記念」という検索戦歴キーワードである。つまり、その都合の良いところだけ採用しただけの結果である。だから、出目が対角では符号しているだの、逆枠ならだのと合致する部分を重視して、自分を納得させる必要がある。よって(市)TMオペラオーと(外)グラスワンダーの「有馬記念」でも407の合致は、この要素でじゃ全く無関係因果の無い符号という事である。

 また、1頭は三冠馬、もう1頭は只の皐月賞馬であるから、それでもという研究者もいれば、いやいやと拒絶反応を示す研究者もいる。つまり価値観次第で、キタサンブラックが菊花賞馬となった際にはシンボリルドルフが浮上したのも、それらの価値観の違いである。

 「有馬記念」と因果のある「宝塚記念」は上の2頭は1着、もう1頭は2着。そして、その部分のキタサンブラックは3着である。そしてシンボリルドルフは、取消であるし前年1着馬の身分である。日本中央競馬会は同じ事を繰り返す事が出来ないし、そこに寸分も違わぬものは存在し得ない。