同日施行のG2競走~ステイヤーズSと金鯱賞~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 さて、金曜発売では無いG1競走である「チャンピオンズカップ」に引き続き土曜日のG2競走の出走表が発表となり、共に13頭立戦を用意された。ここに着目するべきか否かは、然程問題では無い。出目の1つや2つが連動しようが、1つの符号が無かろうが、どちらも自然な事である。一方に固執して初めて、そこにロジックが生まれるが中るし外れる。それが日本競馬の出目である。(以下の過去の同日開催でないパターンでの出目を掲載した。)

 だが、3場同日施行の2つのメインが共にG2競走である編成には、それなりの意味が込められ、それが出走頭数で共有項目を増やしたという事実を大事にすべきである。同じ13頭立戦という関係は、ベベタが13着であり最も単勝人気が無い馬が13番人気である。当然至極な話である。

 しかし、一方は前年との因果を主張し、もう一方は、それを拒絶した形式を採っている。前年1着馬アルバートは前年1着騎手で今年のワールドベストジョッキーに輝いたR.ムーアを乗せて来た。厩舎は昨年のリーディングで今年は暫定2位の堀厩舎。

 「ステイヤーS」だから「連覇」は無いと過去に言った記憶は無いのは、別段、スルーオーダイナ(1989)やアイルトンシンボリ(1993)の岡部が居たからでは無いし、G2別定戦となって登場した(抽)ホットシークレット(2002)の隔年連覇以降、岡部の引退と共に出現しなくなった連覇馬が一昨年にデスペラードによって実現した事実に目を背ける事も無い。同馬は連年、同じルートで連覇した事は、誰でも知ってる戦歴である。

 しかし今年のアルバートは、それを踏む事は出来ないし、そもそも今年は出走馬に条件馬が存在しないし、準OP勝って直行馬もいない。13頭総ての前走がオープンクラスである。

 逆に、来春には施行が用意されている「金鯱賞」には準OPも勝てないスペックも存在する。キーホースとしたパドルウィールがそれなのだが、同馬は単独枠配置となった。