過去に何度も言っているように、通常、A馬とは現物起用馬でA’馬とは、その同枠馬の事を指す訳だが、これらの決定的相違は、賞金加算するか否かという現実である。A馬とA’馬との資格賞金の格差は次走の重賞への出走馬決定賞金の違いにより除外を強いられる事もあるが、それはそれ、分相応のステージで機能する訳だ。
つまり、1着本賞金を変更した重賞のA馬は、前年とは異なる賞金が加算される事になるが、A’馬は、その恩恵は1円たりとも受けない点で賞金変化の影響を受けない。
検証時点で、A馬となるかA’馬となるかは、JRA競馬のゲーム理論とやらによって決まるから・・枠連でしか買えない。というロジックの本質はここにあるのだが、ここに最たる矛盾が生じている事をスルーし続けて誤魔化す訳だ。レースが終わればヌケヌケとA馬のA馬たる所以が語られるし、人気馬同士であれば、ゾロ目の想定の範囲とまで言ってしまうロジック。通常は片方が人気なので、人気馬の方に重き印を打つから、たまには中る事もあるし、それまでの展開が正解かもしれない事もあるが、あくまでも「たまに」である。
時に1着馬がX馬であれば、2着はY馬しか存在しない・・などと言ってのけるムキもあるが、それが予想の最上位になっている事は少ない。終わってからなら何とでもと照れ隠ししたりする謙虚もいるが、最初から解り(読み)切っていたというヌケヌケも多い。
同枠馬の話に戻すと、重賞の2着同枠馬つまりB’馬は「連対」という意味で解らん事もないが、C’馬つまり*3着同枠馬のどこに意味があるのか?は理解し難い。
戦歴として*3着同枠歴を持つ。というのが当研の援用方法だが、その範疇を超える使い方も多く見られる。B馬つまり2着現物馬は、1着本賞金100万増額程度では前年と賞金額が変化しないケースもあるから、その点で影響を受けていないスペックとして使われる事もあるが、あくまでも現物馬Bである事、そして、3着馬は、同枠馬も含めて、戦歴が自らが所有する資格賞金には反映されない事を併せて忘れてはいけない。
これが条件戦やオープン競走になっても、資格賞金加算の対象が1着馬に限定される事以外は変わり無いが条件クラスのステージでは、通常、1着馬はネクストステージへステップするから同一クラスでは用は無い事になるが、*1着同枠馬は同クラスを走り続けるから、当然、そこで機能する事もある。そうやって、同枠歴が機能する機会は付与されるのである。