第4回阪神6日目の競馬番組~甲東特別とムーンライトハンデ~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

大阪出身力士の86年振りの優勝は全勝優勝が華を添える。めでたいめでたい。

 

 「甲東特別」 古くは後のG1馬ダイユウサク2枠02番で起用した条件特別は単発戦や期間限定戦を繰り返していたが番組改革年の1996年の幕引戦でマイル戦に変更し3歳牝馬メロウキッスを1着起用し、新設「第1回秋華賞」の1着枠に届けた。2009年再生後、現在の新コースで安定化し、その後、G1馬ダノンシャークや「菊花賞」*1着同枠馬フルーキーを輩出。ハンデ戦であろうが定量戦であろうが人気馬を1着起用し続けて現在に至る。しかし、昨年の3着馬は未勝利馬で14番人気だった(外)ゴウキであった。
 昨年は隔年揃目で3歳馬(外)ダッシングブレイズを1着起用した。今年は4歳馬の担当年だが、上位人気は3歳馬ばかりで、しかも4歳は現在6番人気のナガラフラワーが唯一で、しかも同馬は前年戦の単勝1番人気敗退馬で且つキーホース。注目馬はトップアート

 

「ムーンライトハンデ」 条件戦も重賞も、基本的起用性の構成は同じなので検証も同様に面倒であるから、他のレースに参戦する馬が片手間に教唆したり、その結果が発作的に出目連動するような事は偶然でしかない。結果、人気馬を教唆している示唆があっても、それは後推しになる事は無いが、条件戦の戦歴検証に力量が伴わないなら手出し無用か、転向を推奨するが、遊びなら何でもありだろの意見も否定しない。 

 競走名にハンデと入っていても、その部分をステークスにして定量化する事も可能だが本競走は、それを許さずにハンデ戦に固執。古くは後のG1馬ダイユウサクを2枠02番で1着起用した準オープン。代替戻りで距離をマイルに変更したのが「甲南特別」と同じ1996年。その前年京都の芝2200m戦を代替施行した際は三冠馬の「日本ダービー」*1着同枠馬スギノブルボンを1着起用した。マイル戦化後には1000万条件降格の歴史中でデュランダルの1着起用もあったが2010年に再び現在の芝2000m戦に戻されると共に準オープンに再昇格。2014年にはエイシンヒカリを3歳起用したのは記憶に新しい。同馬は「市制記念」1着からの参戦。

 今年の出走馬には3歳馬は存在しないし降級4歳馬もグランアルマダ1頭のみ。クラシック経験馬も単独枠配置のマキシムドパリが唯一で無加算(優)の奪取歴を持つ「秋華賞」3着現物馬で併せて「甲武特別」1着歴を持つ同馬が人気だが注目馬の1頭になる。

 前年2着現物馬がショウナンバーキンで昨年時と同斤のままで再軽量馬。さらにヤネも松若風馬でこれがキーホースで同枠馬プリメラアスールがセオリーの1頭。もう1頭はカゼルダになる。

 

【蛇足】 蛇足になるが、コメレスを少し書くと、土曜日の東西の最終レース共に芝2000M戦を共有施行した事に違和感を感じた研究者もいるだろう。この編成は、年に1度あるか無いかの珍しいもので調査はしていないから、すぐに役立つ編成共有による決着構造については書かないが、そういう眼はこの世界では必要だと思う。