先走った期待に反して、「第64回神戸新聞杯」に特別登録した戦歴は17頭とフルゲートに不足する結果となった。条件馬には予測範囲外の400万馬も2頭含まれるが続々とは形容しにくいヴォリュームである。
されど、クラシック加算馬が僅少で、400万馬でも出走可能な状況には変わりない。昨年で6年連続連対を果たした単勝1番人気馬が回避が無ければ、サトノダイヤモンドが確定を持っているから、集票は相手選びに集中する事になるのは誰でも解る。
そしてディープ産駒がこの馬が唯一で、単純な占有馬券や丼馬券は組まれないのが幸いだ。900万条件馬はほぼ、予測通りなのは当たり前で、ダート戦歴馬の出現が無ければ必然。直近の敗退にも拘わらず出走意思を示すリベンジ組もいるし、クラシック経験値を夏のおけいこで上げて来たと思い込んでいる陣営もいる。
近年、この「神戸新聞杯」を考える上で、Jpn2最終戦となった2009年の特殊性を考える事が重要になるのは誰にでも解ると思われる手順だがこのコースをレコードで賭けたイコピコは翌年(国際)を控えるJpn1「第70回菊花賞」では4着に敗退。3着には2歳チャンプの◎セイウンワンダーが据えられた。
確かに春季クラシックの力関係を持ち込む代表馬に「1着歴でない」だとか「2着じゃ駄目なんですか?」とか出走構成で起用性をモデル化する手続を否定はしないし、当研も確認はしているが..そこが検証・検索のコアにしては人気サイドが来れば当たるだろうが、それだけを自慢するのは滑稽な話である。
それは、前年比較でも同様で、全9日開催である昨年と全8日開催である今年を比較して日程変更戦として扱うのは自由な話ではあるが開催が異なる点を知るべきである。問題は併催であって施行順であり、結果として、昨年とは違う番組である事には変わりない(から一過性なのかダブー戦なのか極めて曖昧)と短絡する事に陥ってしまう。それ以前に「一律賞金増額戦」であるから当然だ。現時点ではミッキーロケットの立場に変わりない。