毎年、この類の疑問や問題提起が舞い込むのは必然だと思う。戦歴の無い個性に戦歴で向かい合うというシステム上の不合理は、どのように論じても傍目からは「オカルト」の域を出ないのは、確率的な実証データが現存しにくいという事によるもの。
だが、今回は行わないが、質問者に逆に、どの程度、前年比較や編成比較を行っているのかを尋ねても、生産性のある意見やデータは1つも出て来ないというのが過去事例である。
そもそも、これを真面目に語れる検証を行う者もいないのは今に始まった事では無いし、結局、「開催回数」による判断の多様性や「変化」による分類など、評価がどうにでも理論構築できるものが好まれる傾向も同様である。
当研の目線という大前提で物申すと、2歳新馬戦は「3回阪神」「3回東京」が競馬番組に「夏季競馬」として出現してから、その本質が変化している。北海道シリーズが2歳戦の開幕を告げていた頃は、当たり前のように8頭立以下戦が短距離で施行されて来たし、ローカル代表を決める「2歳S」も、その延長上に存在したから「朝日杯」が初距離という代表も多く存在したが、現在では、昔話の域にある。
そんな中、メイクデビューと命名された「新馬戦」は「未勝利戦」とは区別された形式を採る訳で、その編成は変化したり据え置かれたりと目まぐるしい。当研独自独善的な考え方かもしれぬが「新馬戦」では、誕生月や血統番号等に個性が凝縮し特に「新種牡馬」の成績は経済動物が経済動物である事が深く影響するもの。
今年で言うならイブキの新馬は、新種牡馬ルーラシップ産駒の丼であったしアンノートルはマイネル馬では無いがアイルハヴアナザー産駒でニシノアップルパイはリーチザクラウン産駒。併せて(市)として区別されていたキャラは高額落札馬が話題になるが、それだけでは無い多様性や救済性が存在する。限定(救済)戦を削除した根拠は現在も、そして将来も表現され続ける。
だからどうだと、具体的な起用性の検証については、各自が各自の研究で行うものなので、これがこうだとエゴイズムは言及しないが、最終的には単勝1番人気は単勝1番人気の持つ出現率に近づき、単勝2番人気が、それを上回る蓋然性は少ない。
ぼちぼち、2歳単勝1番人気馬のサイコロも準備しないといけないと少しモチベが上がったような気がするww