「夏季競馬番組」は「北海道シリーズ」と共に稼働する。
....と言うのは当研の独善的な概念であるから、この立ち位置に錯誤や瑕疵があれば、この概念に従った最終結論と解には当然、乖離が生ずる。
直近で日本中央競馬会が自らプログラムに「夏」である事を明示する為の企画は、現行競馬では2006年に稼働した「サマーシリーズ」となる。その年に「北海道シリーズ」と共に併催された中央場所は阪神を代替した「4回京都」と「2回福島」である。京都芝2200mコースで代替施行された「第47回宝塚記念」を制したのは、その年の春天を制した(市)ディープインパクトである。信じる理由も無いが、この3冠馬が粗大塵収集の機能を持つらしい。
この時、「宝塚記念」は既に2歳新馬戦を併催した環境にあった。2002年に「3回阪神」が夏季編成となり、その時点で、夏季競馬番組3場一括稼働が実現した。
「函館SS」は2006年からシリーズ化したが、その時は「6日目」開催であったのは一括稼働を維持していたからである。そこに「メイクデビュー東京」が捻じ込まれたのが2012年。
変則4日間開催で最終週のみ「北海道シリーズ」を併催。その後は、「2回福島」が引き継ぐ(相方は阪神)形式を採った。この時の「函館SS」は「4日目」である。
2013年は現在のように「阪神」と「東京」のみがメイクデビューを2週先行開催し5日目、つまり3週目に「北海道シリーズ」が稼働した。この時に「函館SS」が第1週に編成された。
それを2014年には、中央場所の夏季開催の2週目に前倒しされ「1回函館」は全6日開催となった。しかし2015年には再び3週目に戻される。なぜ、主催者はまるで試行錯誤のような事を繰り返すのだろうか?同じ事を繰り返す事が出来ないので変化させるのは常套手段だが、行ったり来たりは「無駄な事は行わない」主催者の定義からは逸脱するもの。
そして、今年は昨年を踏襲する編成が組まれた。つまり主催者は「日本ダービー」と「目黒記念」を「2回東京」のイレギュラーではない「12日目」に施行する事に拘ったのである。
そして、「夏季」は中央先行2週を消化してから3週目と「北海道シリーズ」を併催し、
そこから「サマースプリントシリーズ」を稼働することで「夏季競馬番組」の稼働を宣言する。
そして、その後に「宝塚記念」を施行するのである。この点で、「(1東2)安田記念」と「(3阪8)宝塚記念」は全く異なるステージでイベントされる事となった。
だからどうだ!って話ではない。根本概念の話であり、これが正論だとは言ってない事に十分に注意を要するものである。つまり、殆どの研究者は、こんな事など、考慮に入れなくても、競馬予想は可能である。
論点とは関係無いが、今年のこれまでの2歳新馬戦は、珍しく「単勝1番人気馬」が勝てていない結果をどう捉えるべきか考える時が来たようだ。