第61回京王杯スプリングカップ~確定出走表~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 「VM」を回避した戦歴を検証したコメントを寄せてくれた「新設重賞歴」だから、ある面ではコメレス的な返しになる。マイルG1に関連してJRA競馬には芝14戦がいつもつかず離れず併催される。「VM」出走で番組復帰を狙うショウナンアデラは、「からまつ賞(芝14)」から最優秀2歳馬へと昇華。歴代「VM」のヴィルシーナも前走「(旧)阪神牝(芝14)」。しかし、同じ事を繰り返す事の出来ないJRA競馬は、いつも、芝14戦からマイルG1へやって来た戦歴ばかりを起用し続けることは出来ないから、その多様化を準備する。

 「同じ事を別の事で繰り返す」や「同じ事を違う事で繰り返す」などの詭弁は、同じ事が出来ないと自白しているようなものである。

 奇しくも「朝日杯1着馬」が「マイルカップ」を勝てないと言い切った片岡勁太だったが、それを打ち砕いたグランプリボスのJpnから国際G1になった「朝日杯」の前走は「京王杯2歳S(芝14)」であった。

 問題は「安田記念」では無く、そのステップの「京王杯SC」の起用性で、「安田記念」は、このステップを勝てなくてもストロングリターンを1着起用するし、3着の(外)ブラックホークも起用するから、「安田」を1着しそうな戦歴を探しても無駄という事。

 ステップでも何でも無いポジションに「阪神カップ」が存在し有力馬の出走促進という大儀の下「札幌記念」と共に「定量戦」を行う。そもそもG2はG1の為に存在するから(指定)が基本であるが、そんな春季以外の競馬番組の中には(特し)が昨年施行実績で5番組存在する。

 芝14戦のベクトルは、ある時は芝12戦にも向くし芝16戦にも向いてるから「阪神カップ」を勝てても「阪急カップ」を勝てない戦歴もあるし、G3「阪急カップ」も勝てないのにG1「宮記念」では勝つ戦歴も当然、存在する。

 ロサギガンティアの「阪神C」は過去歴代、不死鳥以外は、ここ「京王杯」の成績が悪い。だが、個人的には、このスプリングS1着馬が、皐月賞を惨敗後に、早々に役目を終えるかと思っていたところ、その後に加算歴を刻むとは思ってもみなかったから、余計に気になる存在になった。集票もそこそこだから、そこそこの入着確率を持っているだろうから狙い馬にはならない。キーホースはやはり「新設重賞」組が直間比率は別にどのような扱いが為されるか?

 つまりクラリティスカイ(いちょうS)、ダンスアミーガ(ターコイズ2着/前年*3着同枠馬)である。