「VM」を回避した戦歴を検証したコメントを寄せてくれた「新設重賞歴」だから、ある面ではコメレス的な返しになる。マイルG1に関連してJRA競馬には芝14戦がいつもつかず離れず併催される。「VM」出走で番組復帰を狙うショウナンアデラは、「からまつ賞(芝14)」から最優秀2歳馬へと昇華。歴代「VM」のヴィルシーナも前走「(旧)阪神牝(芝14)」。しかし、同じ事を繰り返す事の出来ないJRA競馬は、いつも、芝14戦からマイルG1へやって来た戦歴ばかりを起用し続けることは出来ないから、その多様化を準備する。
「同じ事を別の事で繰り返す」や「同じ事を違う事で繰り返す」などの詭弁は、同じ事が出来ないと自白しているようなものである。
奇しくも「朝日杯1着馬」が「マイルカップ」を勝てないと言い切った片岡勁太だったが、それを打ち砕いたグランプリボスのJpnから国際G1になった「朝日杯」の前走は「京王杯2歳S(芝14)」であった。
問題は「安田記念」では無く、そのステップの「京王杯SC」の起用性で、「安田記念」は、このステップを勝てなくてもストロングリターンを1着起用するし、3着の(外)ブラックホークも起用するから、「安田」を1着しそうな戦歴を探しても無駄という事。
ステップでも何でも無いポジションに「阪神カップ」が存在し有力馬の出走促進という大儀の下「札幌記念」と共に「定量戦」を行う。そもそもG2はG1の為に存在するから(指定)が基本であるが、そんな春季以外の競馬番組の中には(特し)が昨年施行実績で5番組存在する。
芝14戦のベクトルは、ある時は芝12戦にも向くし芝16戦にも向いてるから「阪神カップ」を勝てても「阪急カップ」を勝てない戦歴もあるし、G3「阪急カップ」も勝てないのにG1「宮記念」では勝つ戦歴も当然、存在する。
ロサギガンティアの「阪神C」は過去歴代、不死鳥以外は、ここ「京王杯」の成績が悪い。だが、個人的には、このスプリングS1着馬が、皐月賞を惨敗後に、早々に役目を終えるかと思っていたところ、その後に加算歴を刻むとは思ってもみなかったから、余計に気になる存在になった。集票もそこそこだから、そこそこの入着確率を持っているだろうから狙い馬にはならない。キーホースはやはり「新設重賞」組が直間比率は別にどのような扱いが為されるか?
つまりクラリティスカイ(いちょうS)、ダンスアミーガ(ターコイズ2着/前年*3着同枠馬)である。


