初音ステークス~牝馬限定準OP特別の稀少性~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 表題的なものは年末の「ユートピアS」の時に触れるぐらいだなと思っていたが検索してみると2012年にこの「初音S」について少し触れていた。殆ど記憶にないから、その文章だけを引用してみる。(改めて言及するのも何だが、当研には「初音S」と聞いて「39」を連想する見識は持っていませんので、悪しからず。)
---引用開始
 2008年に5日目の第10競走に新設され2009年に最終日で3年連続で「4枠」に1着馬を配置し続けた当該番組だが、それとて単なるポアソン・クランピング (Poisson clumping) でしかない。今年は1日前倒され「土曜競馬」となることで「WIN5」対象競走から除斥された事でケチがついた訳ではあるまいが、出走頭数9頭で施行される事となった。まるで昨年「4回東京8日目」施行なのに「土曜競馬」を稼動し前年の15頭立戦から9頭立戦となり4枠に単勝1番人気のヒットジャポットを配当して1着起用した「紅葉S」のようだが、その起用性は対極性を持つ。
 そもそも「府中の芝マイル」の「準オープン」というカテゴリーは「人気指数」も高い番組であるから除外馬発生が日常の風景なのだから「紅葉S」も、この「初音S」も何らかの意匠が込められていると診るのが妥当。
----引用終了
これは、「ポアソンクランビング」という言葉を使いたいが為に書いたような内容の無い(解ったような解らないような)記事であるw。それは兎も角、「牝馬準OP」にはハンデ戦もダート戦も無い。だから、昔は「別定戦」であり、現行は総て「定量戦」となるが、その稀少性は、昔から現在に至るまで、ほぼ同じ。それでも、年に1回「ユートピアS」のみが君臨した時期もあtった。その時期の起用馬はスターリーヘヴンや(父市)カネトシディザイアコスモマーベラスなど馬名は記憶にあるが重賞で1着起用された個性ではない。
 さて、今年、最終週(3場開催)から、この第2節に前倒され距離をマイルから芝1800m戦となって昨年の[無指定]から[指定]化して(地)サンソヴール(牝5)を出走させる事となった。
 昨年の[無指定](取消)戦は、(地)と同枠であった単勝10番人気馬を1着起用、当研の◎は4番人気を裏切り12着であった。東京での芝1800M牝馬限定戦というと秋季「府中牝馬S」が思い浮ぶが、そう言えばG3最後の2010年の1着馬テイエムオーロラ(牝4)は、従前の1着馬スペックとは異なり準OP「西宮S(全性)」1着からの直行参戦であった事は記憶に新しい(記憶に新しいと言うのは当研だけか)。だが、同馬の起用は、春季の「パールS(牝)」1着歴が物を言った。
 今年の「初音S」が何の為に距離を「Vマイル」と同じにしたのかは解らないが、ここでのキーホースは、その変化を受け容れる牝馬限定戦のみの加算馬レッドオリヴィア(牝4)とする。
 集められた14頭にはG1優先出走権の奪取歴を持つアンドリエッテシャイニーガールリラヴァティもいるし前年1着馬であるウエスタンメルシーもいる。対決構造は単純に本年既走馬と本年初出走馬になるのが普通だが、結論は最終ダンゴにて。