第50回シンザン記念~エンブレム問題は、もういい!~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

  東京オリンピックのエンブレム問題はパクリ疑惑があり異議を問われ白紙撤回という前代未聞な政治決着。未だに顔色を見て空気を読みながら決定を待つという日本の恥部。
 メジャーエンブレムが最優秀2歳牝馬になって、メデタシメデタシと2015年の中央競馬も幕を下ろしたのも束の間、新年早々に再び再燃。
 ウォーエンブレムという種牡馬が種付をする限り、様々なエンブレムは出てくるのは仕方ない。「第65回中山金杯」だってブライトエンブレムルメールが騎乗すれば、単勝2番人気に推挙されてしまう。そして、「やっぱり4枠か」という決着。その全弟アストラエンブレムが「第50回シンザン記念」にルメールで出走するから、混沌の集票構成の中、上位を占める。「リセット第1回サウジアラビアロイヤルカップ(重賞)」*2着同枠の3着馬。これが、そこで実績を残すと相乗効果で「(祝)第32回フェアリーS」の唯一の関西馬6枠12番リセエンヌの集票力も増幅するのだろう。
 「シンザン記念」の単勝オッズ構成は、甘く見て「上位3頭が横一線」でラルクまでの「4頭力量(集票力の話)拮抗」という構成である。
 そこからレインボーラインまでは大断層が鎮座。同馬の「千両賞」が、オープンでは足らずに、条件戦をやっと勝ったという大衆イメージなのだろう。
 昨年から、出走可能頭数が、重賞競走に限定して制限解除が為され、ここはフルゲート18頭が用意されたから、フルゲートが埋まらなくても昨年戦は、それまでの「シンザン記念」とは異なるし、今年はフルゲートが埋まり、しかも本賞金の増額が為されているから、昨年とは異なる。つまり、「同じ事を繰り返す事が出来ない」というJRA現行競馬の原則が守られた番組として施行される。だから、逆に、これまで16頭のフルゲートを埋め続けていた中山の「NYS」が賞金増額に反して9頭立戦になってしまう。ちなみに昨年は8枠15番というシンボリックな1着起用であった。そういう意味では不利な8枠18番ショウナンアヴィドや、そのほかの18頭立戦である事を強調するゲート番を馬券構成に織り込む蓋然性が無い訳では無いだろう。

 頭数に関わるゲート起用に関しては、「外枠不利」という絶対的イメージの緩和(不確定要素の膨張)で、競艇のような状況を作らない主催者の意向が含まれる。