第7回レパードステークス | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 今年、「第7回」を刻む「レパードS」は出走資格を(指定)で開催される競馬番組だが、当該重賞は(国際)で新設された重賞であり、従前とは異なる起用性を見せた。創設戦が禁止項目を示唆、列挙する点に変化は無いが、その翌年、そしてさらに3年目と3年掛けて示される事案を、しっかりと押さえておく必要がある。
 それは、「新設重賞」「重賞」「国際G3」と言う変化に応じたタブー馬や限定起用馬を採用するという単純なロジックによるものでは無い。
 2008年以降、常々言ってるように、日本中央競馬会の職員らが頭脳集団では無いのである。いつまでも片岡の戯言に付き合う必要はない。彼らは競馬番組の決定事項を規定に基づき澱みなく執行するだけ人である。
 人が考えて行う事案は、必ず「ゆらぐ」ので、そこに規則性を探して、立ち向かうのは困難だが、多数のバリエーションを用意されたとしても、そこから規定のルール通りに起用が行われ馬券構成が決着するから、我々が対応可能なのである。法的安定性は確実に守られる。だから、JRAをネ申だと拝めるのは勝手だが、それでは勝ち組には到底及ばない。 

 単純に、勝馬の戦歴にばかりに気を取られていてはいけない。当然、周辺の僅かな施行環境(と言っても、因果関係を踏まえる事)の確認は忘れてはならない。例えば、この重賞が創設された2009年、「ジャパンダートダービー」に於いて、中央所属馬の出走枠が増えた事など余程整理していないと解らなくなってしまう。現行規定は調査し易いが、いつ変更になったかを調べるのは意外と難しいものである。また、「第1回レパードS」は、結果だけ見ると、14頭立戦が如き記録が残るが実は、出走馬決定段階では15頭立戦であった。