母さん、僕のWSJS出走権はどこへ行ったんでしょうね。 | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 日本競馬の国際化計画に基づき「国際騎手招待」を前面に押し出してシリーズ化された「ワールド・スーパージョッキーズシリーズ(以後WSJSとする)」も昨年「28回」の歴史を紡いで来たが、主催者はこれを今年、「2015ワールドオールスタージョッキーズ(以下WASJとする)」と改め「通算回数」を表記せずに、西暦を接頭する方式を採用した。既に、近年のシリーズ競走名の変更など単発を意識したものになっていたが、さらに、「秋季競馬番組」から「夏季競馬番組」に移されることとなった。(国際騎手招待)が「秋季」に存在した理由は、ご存知の通りだが、これを夏季として「2回札幌」を開催場とされる。それに伴い、サブイベント「サマージョッキーズシリーズ」のチャンピオン騎手から、シリーズ出走権が剥奪され「賞品」に置き換えられてしまった。
 2015年16名となっていた出場人数を再び14名としたのは、このイベントの使用コースに依存するから、別段、そこに深い意味を見ることは無い。逆に、総て、芝コースで施行される当該イベントに積極的に参戦する外国人騎手が集まるかどうかの方が心配になる。(ちなみに出走可能頭数14頭は芝26と芝18である)
 当然、既に出場が確定しているガイジンであって外国人でない「本会所属騎手」であるミルコ・デムーロは当然、イベントの中心に存在する事は初学者でも解る範疇なので、ここは「久しぶり」に出走出来るかもしれない「(元世界の)武豊」の今後の勝鞍に注視して行こうと思う。既に「形振り構わず」を呈しているから今更でもあるが・・・C.ルメールがここから奮起を演出されれば、馬券的にはかなり、面白いのだが、これは企画想定に無理があるか。 


※蛇足になるが、このイベントの秋季からの夏季への移設によって「ジャパン・オータムインターナショナル」が変化することになる点は、前年比較のウエイトが高い人は意識していた方がよろしい。