(農)第65回安田記念 特別登録馬名表 | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 今年、「揃目開催前年戦」となる「第65回安田記念」は既済番組で言うなら、同じマイルG1「第32回フェブラリーS」「第10回ヴィクトリアマイル」、同場同距離の「第65回東京新聞杯」、3歳クラシックの「第76回オークス」と、開催回数という限定された条件で立場を共有する。マイルG1競走のみ共に「3歳以上」としている特異について、主催者の大儀は、「中長距離路線に進めない3歳馬により多くの選択肢を」と言うが、その理想は理想のままに終始しているのが現状である。
 しかも、これがそのアドレスを「春季」から「夏季」に移したことで、明け4歳馬の出走機会が制限されるというよりも通年オープン馬の地位を確保した4歳馬のみを受け入れる狭き門となっている。その為に、設定した優先出走権付与競走だが、これまで明け4歳が付与される事は無かった。
 ならば、エリート4歳馬の参戦があるかと思えば、特別登録馬名表には、ステファノスウインフルブルームの名も、「安田」から「宝塚」へ向うようなツワモノも存在しない。
 密かにサトノアラジンの中1週での参戦が間に合ったと思っていたのだが「東京優駿」での2、3着独占を見込んでいたのか里見氏は、そのチャレンジを行わずに、来週の「エプソムカップ」あたりを狙うのかもしれん。
 結局、明け4歳馬は、マイルカップ勝ちが期間Bに含まれるミッキーアイルと今春3連勝で「第47回D卿CT」を揃目勝ちしたモーリスの2頭のみ。キーホスは戦歴精査後にでも。