スイトピーS1着馬不在の「優駿牝馬」 | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 「オークス」について考えようとすると、誰もが(優)の在処や空洞化の有無について最重要課題のようになるのは、それがクラシックのセオリーであり、1着馬起用条件に(優)が必要なのか否かという大命題の解を求める為なので仕方ない訳だが、今年の「オークス」の場合、「スイートピーS」1着馬が不在であろうが無かろうが起用性には大した意味が無いはずであるから、過去にサンプルを探す必要は無い。
 それどころが、既に気づかれている方もいるようだが、今年の「オークス」はまるで「桜花賞」の異場異距離での再戦のような出走構成で施行されるのである。
 (優)を付与する1着乃至4着馬は当然ながら、5着~10着までの桜花賞惨敗馬群が、適正距離が解らぬままに距離短縮でなく、初距離の芝2400Mを目指す訳だ。通常は目指したところで、出走許可の下りない賞金不足で除外になる馬も当然存在するのだが、今年は1頭も存在しないし、それを懸念してトライアルに出走する馬も存在しない。つまり「桜花賞」出走馬13頭は総じて直行馬である。
 残りの5頭のみが別路線となるが、4頭が トライアルでの(優)を持ち、残る1頭が「忘れな草賞」1着馬である。当然ながら、過去のサンプルを探しても存在しない。
 サンプルが無いと、何も出来ないレベルが陥り易いのが、回避した馬が、仮に出走したら、どの馬が出走出来なかったのか?だとか、出走したら勝てた事を前提に、その回避で、得をしたキャラを探すという「タラレバ手法」であるが、そこに起用性は本当に存在するのか?少し考えれば、解る事である。
 そうこうしている内に、枠順が発表になる、あの(優)とこの(優)が同枠になって「最強枠」だとか、あの馬がスペシャルゲートに入っただの、あれとこれが対角同枠、逆枠同枠などなど、今度は、戦歴配置の方に気を取られてしまうオチ。