京成杯(2) | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 昨年、「ホープフルS」から同場同距離戦のこの「京成杯」ヘ経路したエアアンセムは最後のオープン750万加算馬という立場で単勝2番人気に担がれたが11着惨敗。対象的に、最後の「いちょうS」でオープン750万加算馬イスラボニータは。同場同距離戦を3連勝して「皐月賞馬」へと昇華する。この非統一性がタブー理論の致命的欠陥であると同時に主催者には飛んで火に入る対象であることを証左。これを「第33回新潟2歳S2着歴」やら「いちょうS」は「新設重賞」で来年さらに変化するだのと粉飾、取繕っても全く無意味なのは自明の理。
 「アイビーS」は2003年まで東京芝1400M戦を担っていたが「朝日杯」での(父)マイネルパナッシュの悲劇と共に廃された番組である。過去にはクラシックへの出走権の無い外国産馬の象徴として(外)グラスワンダーが刻んでいる。
 今年、東京芝1800M戦という「東SP杯2歳S」と同場同距離の揃非戦で再生され唯一の増量馬コスモナインボールを1着起用、「朝日杯」でオープン加算馬との同枠歴を経て、当該「京成杯」へ経路するが増量勝歴を(外)アグネスソニック(取消勝歴)のように発揮する事は無いだろう。そもそも、再生された「アイビーS」は過去とは決別した形で再生されているから当然。出目の4枠04番を符合させている点など囮的な臭気。
 同様に関西で再生戦を稼動したのが「もみじS」だが、これも2003年まで存在している点で、既述の「アイビーS」と関係性は窺い知れる。過去に[地]を1着起用した点やG1馬の創出なども符合させている。そこで1着起用されたのが「朝日杯2着馬」アルマワイオリであるが増量馬ワキノヒビキは2着敗退。増量がステイタスとは限らない訳だ。
 500万条件という非エリート型であるにも関わらず、活躍馬を数多く輩出する「エリカ賞」は昨年、AコースではなくBコースで施行された。1992年のワコーチカコ以来の前走500万条件特別2着を経路したレクレドールの仔を1着起用(ベルーフ)し既定ルートの「京成杯」へ送り込んで来た。現在単勝4番人気に甘んじているが、3連単ベースでは1番人気を誇っている。これが17頭立戦の17番ゲートに配置され、既述のコスモナインボールと同枠配置となっている。
2015年ベルーフ      ?番人気?着   第55回京成杯
2014年バンドワゴン    1番人気2着現物 第54回きさらぎ賞
2013年マイネルマエストロ 2番人気*2着同枠 第53回京成杯(続行)
2012年ヴィルシーナ    2番人気1着現物 第47回クイーンC
2011年スマートロビン   1番人気12着*6着 第51回京成杯
2010年エイシンフラッシュ 1番人気1着現物 第50回京成杯
2009年アーリーロブスト  2番人気1着   第49回京成杯(国際化)1/18
(ちなみにキンカメの「京成杯」も1/18施行ではある)