同じ事を繰り返す事が出来ない競馬番組の7つの理由 | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 以下は、条件戦を主体とする「1着本賞金額」の推移を2001年から列挙したものだが、「重賞競走では条件戦加算馬を起用してはならない。」などという不公平、非公正なルールなど存在し得ないから、下級条件戦を積み重ねてオープンクラス入りしたというスペックも当然、参戦するし、起用もされる。すると、「1着本賞金が増額される」という変化によって、それ以前の、従前の加算歴は総じて水没、つまり「2度と経験出来ない(旧)賞金大系」での番組によるものと成り下がり、新しい賞金大系下での競馬番組では無力化すると言われている。最近の「賞金大系」は細分化され、同一競馬場での同一条件であっても、主開催かローカルという立場によっても賞金が異なるケースも多くなり、情報・データの整理・解析が苦手な部類は、「条件戦での賞金参入額は特別であろうが一般戦であろうが一元(同額算入)化されているから、考慮の必要が無い」などと言う怠慢を扱く。そんな類に賞金増額の理由を尋ねると、きっと「アベノミクス効果」だとか返答するのだろう(笑)。
 見れば解るように2008年以降、毎年、その額に変動を起す賞金大系を抱える競馬番組の中で昇級するキャラクタは1年単位で、使い捨てとなるというのが「同じ事を繰り返す」という理解だから、それが、実務的に不合理である事は、誰にでも理解出来る。