マイルチャンピオンシップ(2) ~第31回確定出走表~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 当該「マイルチャンピオンシップ(以下MCS)」なんぞについても、「何か書いてくれ」という要望が入るとは、ここ数年、無かった珍しい事だが、そもそも、2011年に、サマーシリーズの新しいカテゴリにマイル戦を、中途半端に、加えた結果、シリーズチャンピオンの出走義務により、出走枠が無駄に減る現状、フルゲート割れ戦を稼動する今年の「MCS」は、祝日開催。「祝日開催」戦は「祝日開催」勝歴馬が勝つなどという論理展開は、「タブー戦はタブー馬が勝つ」という類、つまり、それは「牝馬限定戦は牝馬が勝つ」という発想に等しい。
 ここの施行日を置いている限り、ハッピーマンデーの影響を受けない「勤労感謝の日」の施行は、必ず行われるし、現行日割であれば、その年の「安田記念」は、必ず「6月8日」施行となる。
 だが、直近2戦(2008年,2003年)と今年の決定的な違いは、その「安田記念」の所属が異なる点。
 その上、出走すれば、競馬番組が、確勝を約束していた「SARC富士S」によって優先出走権を付与された3歳馬ステファノスの前走表彰時点での「MCS回避発言」は、不完全なG1競走の成立を予感させるもので、来年、これが「富士S」となる事など、起用性には全く無関係である事を学ぶべきだ。
 17頭立戦になったのは、(優)ホエールキャプチャの連闘拒絶によるものではなく、(優)ステファノス不出走の象徴である訳だ。
 とにかく、「新潟代替」の影響は「夏季競馬番組」以降で拡大しているから、それによる影響は、1枠01番ホウライアキコ以外の総ての出走馬のスペックに到達しているし、当該「MCS」も例外では無い。