「Vマイル」と最優秀4歳以上牝馬 | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。


 当該「Vマイル」は2006年創設の「サラ系4歳以上」のG1競走であり、牝馬の「春天」のような機能を持った「全世代同斤戦」である訳だが、「JRA賞」には「最優秀4歳上牝馬」というカテゴリが存在し、3歳世代と棲み分けが行われているにも関わらず、それまでの古馬牝馬限定G1競走である「エリザベス女王杯(以下E女王杯)」は3歳馬を招聘して施行される。
 その為、3歳馬(外)ファインモーションが「E女王杯」を制した際のように、G1制覇歴の無いダイヤモンドビコーのようなキャラが選出されるような不条理が起こるのである。
 そこで3年間の経過措置を経て、当該「Vマイル」が創設され、その後の3年の「E女王杯」を3歳馬が制した際には、これを利用した訳だが、年度代表馬ブエナビスタを最後に、「Vマイル覇者」が選出されることを阻止するようなキャラが出現する。
 昨年、ジェンティルドンナの「ジャパンカップ連覇」が無ければ、当然、選出されたであろうヴィルシーナが、ここ「Vマイル」を連覇して、期が熟すのを待つのも必然だったのかもしれないし、2016年の番組改革への準備期間でもある訳だ。(後検量とのマルチ)