さて、現時点で単勝1番人気を張る今年の最優秀3歳牝馬メイショウマンボだが、単勝1番人気で確定するなら、3割程度の出現率に倣うから10回に3回程度で、当年オークス馬によるE女王杯制覇というイベントが現実化する訳だが、オッズの先行性を理解していれば、同馬が単勝1番人気馬として、当該競馬番組が収束する可能性は少ないという判断は正しい。それは、つまり、前年2着馬ヴィルシーナのリベンジへの期待が膨らむ大衆心理を反映するということであり、幸四郎に関わるアンチバイアスの影響も少なからず存在するのも周知だろう。だが、これまでも言い続けているように、単勝何番人気だから、1着になって、何番人気だから連対禁止やら、何かに抵触するやらという判断は錯誤である。それは、つまり、主催者がオッズや人気をコントロールして、拮抗させたり、逆転させたりという演出は無いのであって、これらは、総じて「大衆心理」による「揺らぎ」である。 