「大阪杯」が「3月」であろうが「4月」であろうが、アローワンスに「変化」が無いのだから、その起用性に影響するのか?などという疑問を持つこと自体は、疑問すら持てるレベルに達していない事に比するなら、何ら否定はしないが....そもそも、今年の「大阪杯」には、アローワンスの対象となる「4歳牡馬」が存在しない。
確かに、施行距離を芝2000Mを維持している限りに於いて、4歳世代が5歳以上馬群と差別化される事は無いから、重視すべきは、それが3200m戦に向けてのステップ競走であるにも関わらずに、なぜ2000Mで施行するのか?という点に置かれても特に思考が迂回している訳ではない。
基本斤量が1キロ減縮されて「大阪杯」が唯一、クラシックトライアル勝歴や3歳上G2勝歴を所持する4歳世代に「58キロ増量勝歴」の機会を与えていた特性を喪失した事案に、全く関知せずに「定量58キロ」戦を維持する昨年の「天皇賞(春)」の外形は、各春天ステップ競走が「(国際)競走化」を順じ遂げる姿を横目に、自らは「鎖国体制」を崩さなかったイニシャライズに酷似している。

