ハンデ重賞の同日施行~2007年以来の平均ハンデ54.00の妙 | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 前倒しされた番組編成の前段部分に「ハンデ重賞同日施行日」を置いて来た今年の「夏季競馬番組」である。
 「ハンデ重賞同日施行」というと「中山金杯と京都金杯」を持ち出すのが、片岡某の悪い癖だが、既に誤釈も極限に達しており、致命的いや、悲哀さえ感じる。その歴史を遡れば、古くは「京都記念」と「目黒記念」という東西同系距離カテ上級重賞や、これに「小倉大賞典」を加えて「3場同日施行」で「ハンデ重賞」の大売出しをしていた頃もあった。だが関東と関西が独立した形でオペレーションや起用性の構築が行われていた頃の舞台装置の為の台本を持ち出しても無意味だろうし、当然ながら、現行競馬に於ける「ハンデ重賞同日施行」の象徴でもある「東西金杯」も違う。
 確かに、精鋭な感性は感じとっているだろう次なる裏テーマ「東西分断」は既に稼動準備の総仕上げに移行寸前である事が解る人間には誰でも理解の範疇だが..それはあくまでも「裏テーマ」である。

 「第17回マーメイドS」に重賞初参戦を遂げた2人のアンチャン中井祐二と藤懸貴志のアトサキ勝負は、単勝7番人気馬クリスマスキャロルを2着に持ってきた藤懸に軍配があがり、3着の酒井が単勝10番人気と相俟って3連単は453.5倍となった。
 今週は「CBC賞」で、水口のアンチャンが48キロで駆る8歳高齢の条件馬での参戦に「マーメイドS」で惨敗を帰した中井祐二が重賞既勝馬ファインチョイスによる2度目の重賞参戦に奮起するのか。