天王山ステークスと天保山ステークス | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

「天王山ステークス」は、1000万下条件特別競走が準op特別を経験せずに「オープン特別」へと昇華した「特異生成系」である。一方、今年のその場に突然、出現した「天保山S」は、所謂、単発戦の歴史しか持たない下級条件戦競走名が「ステークス化」して採用された点を共有する。この対極性と共有性、そして継続性の関係を、どの項目で稼動させるかの判断の優劣によって、貴方の予測は雲泥に格差あるものとなる。

2012年3回阪神第4日●天保山(てんぽうざん)ステークス
 天保山は、天保2年(1831)頃安治川河口浚渫工事の際、土砂を盛り上げて築かれた人工の山。地名は天保年間の工事に由来する。当時は標高18メートルであったが、現在は地盤沈下で標高4.5メートルに低下している。大阪港の瀬戸内海航路の発着地付近にあり、天保山ハーバービレッジや、巨大水族館の「海遊館」などがあることで知られている
2011年3回阪神第1日●天王山(てんのうざん)ステークス
 天王山は、京都府と大阪府との境にある山。標高270m。西国街道が山麓を通っていたことから古来より戦略上の要地であった。特に天正10年(1582)の羽柴秀吉が明智光秀を破った山崎の戦いが行われた地であり、以降勝負を決する大一番のことを「天王山」と呼ぶようになった。現在でも名神高速道路、東海道新幹線、阪急電鉄京都線などが通る交通の要所である。