第72回皐月賞~ウラトリ(4)【WIN5】は新馬券なのか? | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 併売する馬券種を以って、時代をボーダーするのは、某片岡族の専売特許であり、昨年の当該番組がイレギュラーに採用した【WIN5】は、果たして新馬券なのか?
 【WIN5】対象競走に出走することが起用性の満足条件の1つなのか?など様々な疑問点を残存させたまま1年の時が過ぎた。
 研究者それぞれが自分なりのルールで採り込む事で誤魔化されて来た1年だった訳だが、その真理は片岡某の新刊でも決して触れられる事は無いだろう。
 ここに集められた世代は総て【WIN5】稼動下でデビューし、出走資格賞金を積み立ててここに集められた18頭であり、それらを新・旧に仕分する事など出来ない。
 シンボリルドルフがデビューした、その年はグレード制など敷かれていなかった訳でデビュー時点で、それを区別するならば、明らかに旧型でありミスターシービー科目に属する事になる訳だ。
 それを我々は「グレード制導入のシンボル」の如く採用し、今でも一部では、指標馬的に扱われているのも事実であり、無意味に「【WIN5】の申し子」として扱われる再審査馬も同じようなものである。
 それでも我々は、そこに何らかの決められたルールを見つけなければ起用性を読み解く事はできないから、様々な非公式はルールが濫発されることになる。

 1着馬でなければならない馬券【WIN5】によってオペレートされる起用性なのだから、それが戦歴簿に記載されるのは勝歴のみであり、決して2着以下になってはならない事が【WIN5】対象競走に於ける頂点目標である。
 そして、このルールが採用されるのであれば、それは1着馬のみに限定された起用性となるのが自然の摂理と言えよう。
 つまり、【WIN5】対象競走で1度でも負けたキャラクタは1着起用されないと言う事になり、これにより「共同通信杯」を負けた弥生賞馬や1着馬不在により浮上する可能性を所持しているマイネルロブスト、負けて強しで既にシルバーコレクターの印象が強いディープブリランテなどが「皐月賞馬」となる可能性は少ないことになる。
 既載の戦歴馬柱を見れば一目瞭然だが、【WIN5】対象競走を負けていないというスペックを持つキャラは818グランデッツァ、714ゴールドシップ、そして◎馬509ワールドエースの3頭のみが、このルールによって起用可能な「皐月賞馬」である。
 さらに絞り込もうとすると【WIN5】対象競走以外に出走しただの、それを勝った、負けたなどという通常の戦歴にケチをつける極論が出て来るので注意は必要だが、【WIN5】対象以外での敗退歴はデメリットにはならないと見て良さそうではある(以下省略)