2007年,2012年の「産経大阪杯」が【3月施行戦】である理由 | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

2008/04/04 [04:24]記(当ブログではありません)今年の「大阪杯」も同等の日程だったので、参考引用しておきます。内容は今年に合致するようには加筆していませんので、誤解無きようご注意ください。
 日割が従前と同等であれば「大阪杯」が「4月1日施行」である年度の「春天」が「4月29日施行」になるのは必然なのである。(それは、つまりステップ競走と本戦が「同一月」で施行されるという状況が出現するということである。)4月29日(祝)に施行される「春天」が重要な訳ではなく、この状況が競馬番組で現実化する事が重要なのである。

 昨年の「産経大阪杯」は「4月1日」に施行されました。それを私が「3月施行戦」として扱った点につき、ご質問を頂いたわけですが、それは「エイプリルフールだから.」などという理由ではなく(笑)、単純に「負担重量」の扱いに関わる規定に視点を置いた解釈となります。
 参考条文の一部(つまり根拠法はこれだけでは無いという意)を以下に引用させて頂きますが、引用は「馬齢重量」に関する規定であり、グレード別定戦の「産経大阪杯」には関係無い条文であるという解釈もあるかもしれませんが、私にとって通常の「日曜施行(偶数開催日施行)」としての「産経大阪杯」が「4月1日」に開催されるか「4月2日(またはそれ以降)」に開催されるかということは「大きな違い(変化)」だと解釈します。特に「3月」と「4月」は別の意味でも重要な分岐点でもあると思います。
 以前「月またぎ開催日」という話を日記にも書いたと思いますが土曜が月末、翌日の日曜が月初という特殊性は、JRA競馬が「土、日」を主たる施行日としている限りに於いて「暦」という「特別法」を駆使しても逆らうことのできない「運命的な時の流れ」によって必然的に発生するものです。

(引用開始)
2.馬齢重量(第72条)
 前条第1号に規定する馬の年齢による負担重量(以下この条において「馬齢重量」という。)は、次の表に定めるとおりとする。ただし、開催日(天災地変その他やむを得ない事由により開催日の日取りを変更した場合における変更後の開催日を除く。)が2日以上連続する場合において、それらの開催日の最初の日とその他の日における馬齢重量が同表に定めるところにより変更されることとなる馬については、当該最初の日現在における同表による重量をもつてそれらの開催日におけるその馬の馬齢重量とする。

(引用終了)

 「産経大阪杯」は明け4歳牡馬のうち「2歳戦を除くG1制覇馬」が唯一59キロ馬として出走することが可能な「春天ステップG2競走」であることは我々の中では広く知られていることですが、これは「3月施行」であろうが「4月施行」であろうが特に「変化」することはありません。「産経大阪杯」は現行法下では「芝2000m」で施行される限りに於いて「3月施行」でも「4月施行」でも、4歳牡馬の「基本斤量」は「57キロ」で5歳上馬と同等であるからです。
 では、なぜに、ここに拘るのか?という部分は個人的妄想の領域に入るので説明が難しいところですが、その開催に用意された、その他の番組との関係とでも言っておきましょうか(笑)
 例えて言うなら今週4/6(日)の「産経大阪杯」と同日施行が「3中山4」で予定されている「安房特別」は昨2007年は「エイプリルS」と同じ日、つまり「桜花賞」と同じ日(4/8)に施行されていた番組ですが今年、この「3回中山4日目(4/6)」に移設されましたが、昨年の「3回中山4日目(4/1)」と今年のそれとは4歳馬が負担する重量が異なる訳です。

 すべての番組は有機的な意味合いを込めて番組表に並列されているという前提で研究している訳ですから、この変化は重視せざるを得ないことになります。