今年、初めて施行される芝の「グレード別定G3競走」となる「阪急杯」は、その別定規定が変更され「G3競走」が「G3競走勝歴馬」に増量権を与えないルールとなった。
具体的には、変更された部分と削除された部分が存在し、それは【2011年版】の赤文字部分となる。
これを「G2競走」規定が「G3競走」に適用されたと読むのか、G3勝歴馬の相対的価値の脱落と読むかで、結論は大きく変化するだろう。
昨年の勝馬サンカルロは「NZT」による増量権を行使して1着起用され、さらに、その消費期限を「阪神カップ1着」によって書き換えての堂々の出走となり、当然、前年戦単勝1番人気での2着現物馬で、直近G3競走「第62回東京新聞杯」を揃目で1着起用されたガルボと共に上位人気を担う立場となる訳だが、新ルールによって1キロ負担を免れた?ガルボとサンカルロとのコントラストの違いは共に連対構造に組み込むことで表現されるものなのか否かの判断も必要になりそうだ。前年戦での「対角同枠」の配置も影響するかもしれない。
兎に角、「一律賞金減額」という稚拙な税制改革のようなイベントに固執し過ぎて、本来の機能性を看過しないようにすべく日々の研鑽。賞金額がレースの格を短絡的に決定するものでは無い事を知っているB層とは格が違う我々なのだから当然だろう。
昨年の自己資料でも一昨年の自己資料でも、この時期の重賞に対して、「前走が当年なのか前年なのか?」という点を中心に考察しているようで、時期的に、その辺りに拘ってしまうのは仕方ないのだが、既に気づかれている方もいるだろうが「有力馬のローテーション」の基本構造に若干変革が起こっているのも事実である。一昨年の「有馬記念(第55回グランプリ)」は..以下省略。
【2012年版】
56K.牝馬2K減.23.2.26以降GI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2K増,牝馬限定GI競走またはGⅡ競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1K増.23.2.25以前のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1K増(ただし2歳時の成績を除く)
【2011年版】
56K.牝馬2K減.22.2.27以降GI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬3K増,牝馬限定GI競走またはGⅡ競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2K増.牝馬限定G2競走またはG3競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1K増.22.2.26以前のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2K増,牝馬限定GI競走またはG2競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1K増(ただし2歳時の成績を除く)