「競馬番組表」なんていう用語は存在しない | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 我々は「競馬番組表研究者」として毎週末、JRA競馬と向き合っていると言明しているし、私を含めて、この分野の殆どの研究者が「競馬番組表」という言葉を頻繁に誤用している。

 その時点で、我々を含めて、殆どの研究者が「片岡某翁」によって、ある程度、洗礼され、影響を受けていることを否定することは不可能である。

 「片岡理論」に1度も触れる事がなければ「競馬番組表」という造語を誤用する可能性は非常に低いからである。確かに、片岡本以外の、この類の書籍においても「競馬番組表」と誤用しているものは多く存在するが、それらも、本人らがどのように取り繕っても、その「誤用」によって、「片岡某」から派生した亜流であることを証左していることに変わりない。

 主催者である日本中央競馬会は「競馬番組表」などという用語を、自ら公的資料で発信したことは、多分、1度も無いはずである。あくまでも我々が「競馬番組表」と呼んでいる対象物は「競馬番組」である。
 「競馬番組」とは、会報別冊として発行される冊子を示すこともあるし、個々のレース自体を示すこともある。

 つまり「表」ではない。だからと言って「裏」でもないことが、実は1番、重要なのかもしれない

 ネットに溢れる情報の中には、JRA発信のものも多く存在し、検索エンジンによって、データベース化されているが、「競馬番組表」と太文字で表示されたJRA発信情報はネットには存在せず、その殆ど、いや、その総てが我々のような研究者が運営するサイトか片岡某氏の著作に関する情報である。

 こんな事は、もう随分と以前から我々の一部、特に「片岡某氏」との決別を意識し、公言している研究者の中では、ある程度、認識されていることだと思う。しかし、我々は、今でも平気で、誤用し続けているのも事実である。それには、それなりの理由があると思う。

 私もずっと、変革の機をうかがっていたのだが、既に数多く誤用し公開してしまっているアーティクルの総てを修正することは不可能であることも、1つの理由であった。

 しかし、新年を迎えるにあたり、いや、「片岡某氏」が新著で「競馬番組こそが神だ」などと謳ってしまった事を機に、当方が新たに書く記事等には「競馬番組表」という用語を使用しないことを敢行したいと思う。